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Mistral AI初の推論モデル「Magistral」登場:24B版をオープンソース化

公開 拡散指数 51

Mistral AIは初の推論特化型モデル「Magistral」を発表した。オープンウェイトの24Bモデル「Magistral Small」と企業向けの「Magistral Medium」の2種展開。多言語での透明な思考プロセスに対応し、Le Chatでは最大10倍の高速推論を実現している。

画像:mistral.ai

Mistral AIは初の推論特化型モデル「Magistral」を公開しました。複雑な多段階推論を透明性の高いプロセスで実行できるモデルで、24Bパラメータのオープンソース版「Magistral Small」と、より強力な企業向け「Magistral Medium」の2種類が用意されています。

6月10日の発表に合わせて技術論文も公開され、推論モデルの学習基盤や強化学習アルゴリズムの詳細が明かされています。

できることと推論パフォーマンス

Magistralの大きな特徴は、多言語でのネイティブな思考チェーンに対応している点です。英語だけでなく、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、アラビア語、ロシア語、簡体字中国語などでそのまま思考プロセスを展開できます。

ベンチマーク性能も高く、難関数学コンペティションのAIME2024において、Magistral Mediumは73.6パーセントを記録し、64サンプルの多数決投票では90パーセントに達しました。

オープン版の24BモデルであるMagistral Smallも健闘しており、単一実行で70.7パーセント、多数決投票で83.3パーセントというスコアを叩き出しています。

また、Mistralのチャットプラットフォーム「Le Chat」に新設されたThinkモードとFlash Answersを併用することで、競合モデルと比べて最大10倍のトークン生成速度を実現したとされています。

入手方法とライセンス

Magistral SmallはApache 2.0ライセンスで商用利用も含めて完全に公開されています。モデルの重みはHugging Face(mistralai/Magistral-Small-2506)から直接ダウンロードしてローカル環境にデプロイできます。

一方のMagistral Mediumは、Le Chatのプレビュー版やLa PlateformeのAPIを通じて試すことができます。

さらにAmazon SageMakerでの提供がすでに始まっており、今後はIBM WatsonX、Azure AI、Google Cloud Marketplaceにも順次展開される予定です。

なぜ重要か

推論モデルの多くが巨大なプロプライエタリAPIに限定されていたなかで、24Bという扱いやすいサイズでオープンライセンスの推論モデルが登場した意義は非常に大きいです。自社サーバーでの法務監査や金融分析など、思考プロセスの説明責任が求められる現場にとって実用的な選択肢になります。

多言語対応と推論速度の高速化を同時に押し出してきた点も実用的であり、自前で高度な推論エージェントを構築したい開発者なら、今すぐ試す価値があるモデルといえます。

情報源 (1)

  1. [1]
    mistral.ai(新しいタブで開きます)原文mistral.ai

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