本文へスキップ
IFAI

業界動向

Meta、過酷なスポーツ向けAIスマートグラス「Oakley Meta Vanguard」を発表

公開 拡散指数 54

Metaは高強度スポーツ向けのAIスマートグラス「Oakley Meta Vanguard」を発表した。IP67の防塵防水や1200万画素カメラを備え、最大3K動画を撮影可能。GarminやStravaと連携し、心拍数やペースをハンズフリーの音声操作でリアルタイム確認できる。価格は499ドル。

Meta、過酷なスポーツ向けAIスマートグラス「Oakley Meta Vanguard」を発表
画像:about.fb.com

時速50キロ近くでロードバイクを走らせている最中に、手首のスマートウォッチを覗き込もうとしてヒヤリとした経験はないでしょうか。あるいは、トレイルランで絶景に出会った瞬間、ポケットからスマホを取り出すのが面倒で撮影を諦めたことはないでしょうか。

Meta は Connect イベントにおいて、EssilorLuxottica との協業による新型スマートグラス「Oakley Meta Vanguard」を発表しました。年初に投入された Oakley Meta HSTN に続く、激しいスポーツ用途に特化したモデルで、Meta はこれを「Athletic Intelligence」と呼んでいます。価格は 499 ドルで、米国や欧州などの 17 カ国で予約が始まっており、10 月 21 日に出荷が開始されます。

風と汗に耐える本格スポーツ仕様

普段使い向けの Ray-Ban Meta とは異なり、Vanguard は本格的なアウトドアスポーツを想定した設計になっています。顔を覆うラップアラウンド型のデザインに、日差しや風、埃を遮る Oakley PRIZM レンズを組み合わせました。防水防塵性能は IP67 に引き上げられ、同社のスマートグラスとしては最も過酷な環境に耐える仕様です。

ヘルメットやキャップを被った状態でも干渉しにくい Oakley 独自のスリーポイントフィットを採用し、ノーズパッドも 3 種類が付属します。風切り音対策にも力が入っており、スピーカーの音量は HSTN より 6 デシベル向上しました。時速約 48 キロの強風下でも音声が聞き取れるほか、5 基のマイクアレイによって通話や音声コマンドから風のノイズを除去します。

バッテリーは通常利用で最長 9 時間、音楽の連続再生なら約 6 時間持ちます。付属の充電ケースを使えばさらに 36 時間分の給電が可能で、20 分で 50% まで急速充電できます。

Garmin と Strava を耳元と視界に統合

機能面で最も目を引くのは、スポーツ系プラットフォームとの連携です。対応する Garmin デバイスと接続していれば、手元を見ることなく「Hey Meta、現在の心拍数は?」と声をかけるだけで、音声で数値を教えてくれます。

さらに、視界の隅にあるステータス LED が光ることで、設定した目標ペースや心拍ゾーンを維持できているかが直感的に把握できます。路面から目を離さずにコンディションを管理できる仕組みです。

中央に配置された 1200 万画素の 122 度広角カメラは、最大 3K 解像度の映像に対応し、スローモーションや手ブレ補正も備えています。Garmin のデータと連動し、目標距離の達成や心拍数の急上昇、急激な標高変化を検知して自動で録画を開始するオートキャプチャ機能も搭載されました。撮影した映像には Strava の走行データをグラフィックとして重ね合わせ、アプリからそのまま共有できます。

なぜ重要か

スマートグラスの用途を日常のファッションから「スポーツ」という明確な実用領域に絞り込んだ点は、非常に現実的で賢いアプローチだと私たちは考えています。一般的なユーザーにとって 499 ドルは安くありませんが、本格的なアイウェアやアクションカメラを日常的に買い揃えるサイクリストやランナーにとっては、十分に検討できる価格帯だからです。

Meta が自前でフィットネスの計測システムを一から構築するのではなく、すでにアスリートの厚い信頼を集めている Garmin や Strava と手を組んだことも正解でしょう。ユーザーは既存の計測環境を捨てずに、耳元のアシスタントと目線カメラの利便性だけを追加できます。

特に心拍数などのバイオメトリクスと連動した自動録画は、アクションカメラを常時回し続けるバッテリーの浪費を防ぎつつ、大事なハイライトを逃さない巧みな解決策に見えます。課題があるとすれば、日差しの強い環境下や激しい動きの中での装着感の重さ、そして 3K 撮影を多用した際の実際のバッテリー持ちでしょう。それでも、AI ハードウェアが生活のどこに刺さるのかを示す実例として、非常に説得力のある仕上がりです。

情報源 (2)

  1. [1]
    about.fb.com(新しいタブで開きます)原文about.fb.com
  2. [2]
    meta.com(新しいタブで開きます)報道meta.com

毎日のAIピックアップ