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業界動向

MetaとNVIDIAが長期インフラ提携、次世代Rubinプラットフォーム導入へ

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MetaはNVIDIAと複数年のAIインフラ戦略的パートナーシップを発表した。最先端クラスタに次世代「Vera Rubin」を導入するほか、Spectrum-X Ethernetの採用やWhatsAppへの機密コンピューティング統合を進める。ザッカーバーグCEOは「個人の超知能」の実現を掲げる。

MetaとNVIDIAが長期インフラ提携、次世代Rubinプラットフォーム導入へ
画像:about.fb.com

Metaが自社製チップの開発を進めているとしても、マーク・ザッカーバーグ氏がNVIDIAへの依存を断ち切るつもりは当面なさそうです。

MetaとNVIDIAは、長期的なAIインフラストラクチャロードマップを推進するための複数年の戦略的パートナーシップを発表しました。

今回の提携は単なるGPUの追加調達にとどまらず、次世代アーキテクチャの導入からネットワーク、メッセージングアプリのプライバシー保護基盤にまで及んでいます。

次世代プラットフォームVera Rubinとイーサネットの全面採用

提携の柱となるのは、Metaが最先端クラスター向けにNVIDIAのVera Rubinプラットフォームを導入することです。

このシステムはAIのトレーニングと推論の両方のワークロードを支え、ワットあたりの性能を大幅に向上させてデータセンターの大規模運用の電力効率を高めます。

さらにMetaは、インフラ全体にわたってNVIDIA Spectrum-Xイーサネットネットワークプラットフォームを採用することを明らかにしました。

超巨大なAIクラスターでは通信の遅延が計算効率を大きく損ないます。Spectrum-Xを導入することで、低遅延で予測性の高い通信を実現し、計算資源の稼働率を最大化させる狙いがあります。

両社のエンジニアリングチームは、CPU、GPU、ネットワーク、ソフトウェアにわたる共同設計を進め、世界中の数十億人が利用するMetaの中核サービス向けにモデルを最適化していきます。

WhatsAppのプライベート通信にコンフィデンシャルコンピューティング

今回の発表で特に実用面で注目されるのが、WhatsAppへのNVIDIAコンフィデンシャルコンピューティングの導入です。

WhatsAppはプライベートなメッセージングを特徴としていますが、AI機能を組み込む際にユーザーデータの機密性をどう維持するかが大きな課題でした。

ハードウェアレベルで処理中のデータを保護する機密コンピューティングを利用することで、データの完全性と機密性を確保したまま、AIによる高度な機能を提供できるようになります。

ザッカーバーグ氏は、Vera Rubinプラットフォームを用いた最先端クラスターの構築により、世界中のすべての人にパーソナル超知能(personal superintelligence)を届けることが目標だと述べています。

NVIDIAのジェンスン・フアンCEOも、Metaほどの規模で最先端研究と数十億人向けの推薦システムを融合させてAIを展開している企業は他にないとコメントしました。

なぜ重要か

自社シリコンへの投資を急ぐハイパースケーラーであっても、最前線の計算能力を維持するにはNVIDIAのエコシステムに頼らざるを得ない現実が改めて浮き彫りになりました。

一般ユーザーにとってのメリットは、WhatsAppなどの身近なツールでプライバシーを犠牲にせずに高度なAI支援を受けられるようになる点にあります。クラウド側で処理されるデータがハードウェア的に保護されるなら、プライベートチャットへのAI導入に対する抵抗感は大幅に薄れるはずです。

業界全体で見れば、MetaがSpectrum-Xイーサネットを大規模採用したことは、InfiniBandだけでなくイーサネット領域でもNVIDIAが主導権を握りつつあることを示しています。

Metaの判断は極めて現実的で賢明だと考えられます。パーソナル超知能という途方もない計算量を必要とする構想を実現するため、次世代のRubinプラットフォームを確実に押さえる選択を取りました。ただし、インフラの根幹をNVIDIAに握られ続ける以上、莫大な設備投資コストのコントロールという重い課題は今後も付きまとうことになります。

情報源 (1)

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