MetaがQuest 3を発表、光学プロファイル40%薄型化で499.99ドルから
Metaは次世代VRヘッドセット「Quest 3」を発表した。128GB版が499.99ドルで今秋発売される。新Snapdragonチップでグラフィック性能が2倍になり、薄型化やカラーパススルーによるMR体験の向上が図られている。

アップルが長年噂されてきた複合現実(MR)ヘッドセットを発表すると見られる直前に、マーク・ザッカーバーグ氏が先手を打ちました。
Metaは6月1日、次世代VRヘッドセット「Quest 3」を今秋に発売すると発表しました。128GBモデルの価格は499.99ドルからで、大容量ストレージモデルも用意されます。詳細は9月27日の年次イベント「Meta Connect」で明かされる予定です。
光学系は40%薄型化、グラフィック性能は2倍に
Quest 3は、前世代のQuest 2と比べて光学部の厚みが40%スリム化され、装着時の負担が軽減されています。内部には新世代のSnapdragonチップを搭載し、GPU性能は2倍以上に向上しました。既存のQuest 2用タイトルとも下位互換性を保っています。
前面には3つの楕円形センサーエリアが配置されています。Bloombergのマーク・ガーマン記者による事前レポートによると、左右に計4基のカメラ(フルカラー2基、標準2基)と中央に深度センサーが備わっており、現実世界のカラーパススルー表示とAR表現が大幅に強化されます。
コントローラーも刷新され、追跡用の保護リングを排した「Touch Plus」を採用しました。TruTouch触覚フィードバックを備えるほか、本体単体でのハンドトラッキングにも標準対応します。
Quest 2は100ドル値下げで併売へ
新型投入に合わせて、Metaは現行モデルの値下げも発表しました。6月4日からQuest 2の128GB版は100ドル値下げされて299.99ドルに、256GB版は80ドル引きの349.99ドルになります。昨年実施された値上げ分を実質的に帳消しにする格好です。
さらに、今後のソフトウェアアップデートにより、Quest 2および上位機Quest ProのCPUとGPUの処理性能が向上し、動的解像度スケーリングも利用可能になります。
なぜ重要か
今回の発表は、アップルの発表会を目前に控え、さらに同日午後に行われる自社のVRゲームショーケースの直前という、計算し尽くされたタイミングで行われました。競合に話題を独占される前に、VR市場の主導権をアピールする狙いが透けて見えます。
ユーザーにとって499.99ドルという価格は、本格的なカラーパススルーMRを体験できるハードウェアとしては非常に手頃です。さらに299.99ドルに下がったQuest 2の存在により、予算重視のライト層から最新性能を求める層まで幅広くカバーできます。
ハードウェアの薄型化とリングレスコントローラーの導入は順当な進化と言えます。しかし、デバイスがどれだけ快適になっても、日常的に被りたくなるキラーコンテンツや実用的なMRアプリを提示できなければ、一般層への浸透には限界があります。真の勝負は9月27日のConnectでどんな体験を示せるかにかかっています。
情報源 (1)
- theverge.com(新しいタブで開きます)原文theverge.com