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Mercedes-BenzがChatGPTを車載導入:MBUX音声対話がより自然に

公開 拡散指数 40

Mercedes-Benz は Microsoft Azure OpenAI Service を通じて ChatGPT を MBUX 音声アシスタントに統合するテストを米国で開始した。車両の操作に加え、目的地周辺の情報や日常会話にも柔軟に応答できるようになる。音声データは匿名化処理される。

Mercedes-BenzがChatGPTを車載導入:MBUX音声対話がより自然に
画像:media.mercedes-benz.com

車載音声アシスタントに向かって指示を出し、「聞き取れませんでした」と返されてうんざりした経験は誰にでもあるはずです。

メルセデス・ベンツはそのストレスを解消するため、大胆な一手に出ました。同社は6月15日、対話型AI「ChatGPT」を同社のインフォテインメントシステム「MBUX」の音声アシスタントに統合すると発表しました。6月16日から米国でベータプログラムを開始し、対象車両は90万台以上にのぼります。

音声コマンドひとつでベータ参加、90万台が対象

このベータ版への参加は任意で、ディーラーへ車を持ち込む必要もありません。

対象モデルのオーナーは車内で「Hey Mercedes, I want to join the beta programme」と話しかけるか、専用アプリ「Mercedes me」から申し込むだけで、OTAによるソフトウェア更新が配信されます。試験期間は約3カ月を予定しています。

技術的な基盤として採用されたのは、マイクロソフトの「Azure OpenAI Service」です。ユーザーの音声データはメルセデス・ベンツ独自のインテリジェントクラウドに保存され、匿名化されたうえで分析されます。同社CTOのマルクス・シェーファー氏は、データの主権とプライバシー保護を担保しながら、車内をデジタルライフの中心へと進化させる布石だと述べています。

定型文から自由な対話へ、道案内以外の雑談も

これまでの車載音声システムは、ナビ設定やエアコン操作、天気予報の確認など、決められたフォーマットの命令を処理するのが限界でした。

ChatGPTの統合により、文脈を理解した自然な会話や追加の質問が可能になります。移動先の観光名所について尋ねたり、帰宅途中に夕食のレシピを提案させたりといった、幅広いトピックに車が答えてくれます。回答はすべて音声で読み上げられるため、ドライバーは視線を道路から外さず、ハンドルを握ったまま会話できます。

車両制御に関わる確実なデータは従来のMBUXが担い、柔軟な会話をChatGPTが受け持つという役割分担です。

なぜ重要か

ユーザーにとっての最大の恩恵は、不自然なコマンドを暗記する苦痛から解放されることです。運転中のちょっとした疑問や長距離移動の暇つぶし相手として、自然な言葉が通じる車載アシスタントの価値は小さくありません。ただし、生成AI特有の事実誤認(ハルシネーション)があるため、走行や整備に関する重要な判断を委ねるのは避けるべきです。

自動車業界という観点では、メルセデス・ベンツの立ち回りは非常に巧みに見えます。自社で巨額の費用をかけて独自言語モデルを開発するのではなく、マイクロソフトのエンタープライズクラウドを介してOpenAIの先端技術を取り込みました。これにより、ブランドとしてのデータ主権を守りつつ、最新AIの導入スピードで他社を圧倒しています。

懸念されるのは、運転中の集中力への影響です。長々としたAIの音声回答が運転負荷にならないか、まずは米国での3カ月間のテストでユーザーの実際の利用実態を見極める姿勢は賢明といえます。

情報源 (1)

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    media.mercedes-benz.com(新しいタブで開きます)原文media.mercedes-benz.com

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