Kling AIが「Kling 1.5」を公開、1080p生成とモーションブラシに対応
Kling AIは新モデル「Kling 1.5」を正式リリースした。プロモードで1080p HD動画の生成が可能になったほか、映像内の動きを細かく制御できる新機能「Motion Brush」を追加した。

AI動画生成の初期は、静止画が動くだけで歓声が上がっていました。しかし制作現場で使おうとすると、すぐに画質の粗さと動きの制御不能という壁にぶつかります。車を走らせようとしたら背景全体が歪んでしまう、といった現象です。
Kling AIは新バージョンとなる「Kling 1.5」を正式リリースし、まさにこの2つの課題に切り込みました。
プロモードで1080p対応、画質向上も価格は据え置き
今回のアップデートで最もわかりやすい進化は画質です。Kling 1.5はプロフェッショナルモードにおいて1080p HD解像度での生成に対応し、ディテールや構図の安定性が大幅に向上しました。
動きの自然さも改善され、被写体が動く際に起きがちだった不自然な伸びや破綻が目立たなくなっています。また複雑なプロンプトへの追従性も向上し、長めのテキスト指示でも意図通りの描写が期待できます。
TestingCatalogの報道によると、生成速度の高速化、動画尺の延長、AI画像の解像度向上、さらに公式ガイドの提供も含まれています。高品質モードが追加料金なしで利用できる点もユーザーには嬉しい要素です。
狙った場所だけを動かすモーションブラシ
モデルの刷新と並んで注目されているのが「モーションブラシ(Motion Brush)」機能です。
従来のAI動画は、テキスト頼みのいわばガチャ状態でした。新機能のモーションブラシを使えば、画像内の特定の要素をなぞるだけで、そのパーツだけの移動方向や動き方を細かく指定できます。
背景の木々を固定したまま手前の人物だけを動かすといった演出が簡単になり、狙い通りのテイクを出すまでの試行回数を大幅に減らせます。ただし注意点として、モーションブラシはまず1.0モデル向けに提供されており、1.5モデルへの統合は近日中に行われる予定です。
なぜ重要か
映像クリエイターや広告制作者にとって、ネイティブ1080pの出力は外部ツールでアップスケーリングする手間を省き、そのまま編集タイムラインに乗せられる実用性を意味します。
またモーションブラシの登場は、AI動画が偶然の産物からコントロール可能な制作ツールへ移行しつつあることを示しています。業界の競争軸が単なる映像の綺麗さから、演出意図をいかに反映できるかという操作性に移っている証拠です。
RunwayやLumaといった競合が激しい開発競争を繰り広げる中、Klingが機能強化をしつつ既存価格を維持した判断は非常に賢明と言えます。唯一の弱点は機能が分散している点で、現時点では1.5の高画質を取るか、1.0のモーションブラシによる操作性を取るか、どちらかの選択を迫られる点には留意が必要です。
情報源 (2)
- @Kling_ai(新しいタブで開きます)原文x.com
- testingcatalog.com(新しいタブで開きます)報道testingcatalog.com
トピックを追うKling AIの進化
- 動画生成AI「KLING」、キャラの一貫性を保つカスタムモデル機能をテスト
- Kling AIが「Kling 1.5」を公開、1080p生成とモーションブラシに対応この記事
- Kuaishouの動画生成AI「Kling AI」が世界展開、無料枠も提供