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業界動向

JasperがStability AIからClipdropを買収、マルチモーダル展開を加速

公開 拡散指数 41

Jasper は Stability AI 傘下の画像編集プラットフォーム Clipdrop の買収を発表した。パリの Clipdrop 開発陣は合流後も現地でマルチモーダル研究を主導する。企業は Jasper API 経由ですぐに利用でき、一般向け単体サービスも存続する。

マーケティングにおいてテキストだけではもはや不十分です。AIライティングツール大手のJasperは、その弱点を埋めるために大きな買収に踏み切りました。

JasperはStability AIから画像生成・編集プラットフォームのClipdropを買収したと発表しました。買収手続きは2月20日にすでに完了しています。

パリ拠点は維持、単体アプリも提供継続

Clipdropは2020年に元GoogleのエンジニアであるCyril Diagne氏、Damien Henry氏、Jonathan Blanchet氏の3名が立ち上げたプラットフォームです。画像の生成だけでなく、背景の削除やライティングの調整、アスペクト比の拡張など、実用的な画像編集機能で世界中のクリエイターから高い支持を集めてきました。

今回の買収により、ClipdropのチームはJasperに合流しますが、拠点はAI開発が活発なパリのまま維持されます。共同創業者のDamien Henry氏は、Jasper全体のマルチモーダル研究および開発を率いる重要な役割に就く予定です。

既存の一般ユーザーにとっては、これまで通りClipdrop.coから単体製品として利用可能です。一方、Jasperの企業顧客は即座にAPI経由でClipdropの機能を利用できるようになり、将来的にはJasperのマーケティングCopilotへさらに深く統合されていきます。

売り手となったStability AIのCEOであるEmad Mostaque氏は、Jasperとは長年のパートナー関係にあるとし、今後もClipdropに最先端モデルを提供し続けるとコメントしています。

なぜ重要か

マーケティング担当者にとって、この統合は作業の無駄を大きく減らす可能性を秘めています。これまではJasperでコピーを書き、別のツールで画像を生成し、さらに画像編集ソフトでサイズ調整を行うという分断されたフローが一般的でした。ブランドのトーンを理解した単一のCopilot内で画像の作成から調整まで完結できるようになれば、実務のスピードは大きく上がります。ただし、深い統合機能が一般向けに浸透するまでは少し時間がかかるため、個人が画像編集だけを目的に高価なJasperの法人プランを契約する必要はまだないと考えられます。

業界全体で見れば、テキスト生成のみに依存するAIツールの限界を示しています。マルチモーダル対応はもはや必須の機能であり、自社開発が間に合わなければ買収によって補う動きが加速しています。

Jasperにとっては、自社でゼロから画像モデルやUIを開発するリスクを避け、実績あるプロダクトと優秀な人材を同時に手に入れた賢明な一手です。また、Stability AI側にとっても、アプリ層を手放して資金を確保し、基盤モデルの開発に集中するという現実的な判断だったと見られます。

情報源 (1)

  1. [1]
    prnewswire.com(新しいタブで開きます)原文prnewswire.com

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