本文へスキップ
IFAI

業界動向

Intel、CES 2025で「Core Ultra 200」シリーズなど新CPU群を一挙発表

公開 拡散指数 37

IntelはCES 2025にてCore Ultra 200シリーズをはじめとする最新プロセッサ群を発表した。新設計のコアや強化されたNPUを備え、Core Ultra 285HではLlama 3 8Bの実行速度が前世代比3.3倍に向上。搭載PCは今月後半から順次発売される。

Intel、CES 2025で「Core Ultra 200」シリーズなど新CPU群を一挙発表
画像:techcrunch.com

1971年の上場以来で最悪の業績を記録し、CEOのPat Gelsinger氏が事実上解任されるという激震の中、IntelがCES 2025で巻き返しを図る大規模な新プロセッサ群を発表しました。

第13世代および第14世代Coreプロセッサで発生した過熱・クラッシュ問題の収束に約1年を費やした同社にとって、今回の発表は自社の開発力と信頼性を再び証明するための極めて重要な節目となります。

主力からエントリーまで網羅する新ラインナップ

今回発表されたのは、薄型ノート向けからデスクトップ、さらにはエントリー機までをカバーする計9つのプロセッサシリーズです。中心となるのは第2世代のCore Ultraファミリーです。

主力ラインには、Arrow Lakeアーキテクチャを採用したCore Ultra 200H、Core Ultra 200HX、Core Ultra 200S、Core Ultra 200Uが並び、超省電力を重視したCore Ultra 200V(Lunar Lake)も含まれます。加えて、従来アーキテクチャのリフレッシュ版などを活用したCore 200S、Core 200H、Core 100U、そして入門向けのCore 3やIntel Processorも同時に展開されます。

Core Ultraシリーズは35W、65W、125Wの消費電力枠で提供され、コア数は14コアから24コア構成です。AIを活用した電力管理を組み込んだ高性能コア(P-core)と、同社史上もっとも高効率とされる高効率コア(E-core)を組み合わせ、薄型軽量筐体でも高いパフォーマンスを発揮できるよう再設計されています。

内蔵グラフィックスとローカルAI性能を強化

性能面ではグラフィックスとAI処理が大きく底上げされました。Core Ultra 200Hの一部構成には、XMXエンジンを備えたIntel Arc内蔵GPUが搭載されます。また、Core Ultra 200V、200HX、200H、200Uには専用のNPUが組み込まれており、特に200Vに搭載されたNPUは前世代比で帯域幅が2倍に向上しています。

Intelが公表したベンチマークによると、デスクトップ向けのCore Ultra 9 285は、前世代のCore i9-14900と比較してグラフィックス性能が最大2.9倍に達するといいます。また、モバイル向けのCore Ultra 9 285Hでは、Metaのオープンモデル「Llama 3 8B」のテキスト生成タスクをCore Ultra 9 185H比で3.3倍高速に処理できるとアピールしています。

セキュリティ面では、Core Ultra 200Vがビジネス向けのvProプラットフォームに対応するほか、ハードウェア改ざんを防ぐMicrosoft Plutonセキュリティプロセッサの搭載もサポートします。搭載PCは1月下旬より順次発売され、200H搭載機は第1四半期初頭、ハイエンド向けの200HX搭載機は第1四半期末に登場する予定です。

なぜ重要か

PCの買い替えを検討している一般ユーザーやクリエイターにとって、過去2世代の過熱問題に悩まされていたなら、今回のCore Ultra 200シリーズは有力な選択肢になります。特に8BクラスのLLMをローカルで動かせ、グラフィックス性能が大幅に向上した200H系は、出先で作業する開発者にとって実用的なスペックと言えます。ただし、同時に発表されたCore 200や100Uシリーズには旧世代の設計を流用したリフレッシュ品が混在しているため、購入前の型番確認は必須です。

業界全体で見れば、Armベースで攻勢をかけるQualcommや、堅調にシェアを伸ばすAMDに対する守りの一手と言えます。無謀なクロック競争から距離を置き、AIによる細かな電力制御と内蔵NPUの強化に舵を切った点は、今の市場ニーズに合致しています。

私たちの見立てでは、電力効率への回帰は理にかなっているものの、ブランド名が乱立し、新旧アーキテクチャが同じ「200」番台に混在している点は消費者に不親切だと感じます。経営トップ不在の過渡期において、実際の出荷製品が公称通りの発熱制御とバッテリー駆動時間を実現できるかどうかが、Intelの復権を左右することになりそうです。

情報源 (1)

  1. [1]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com

毎日のAIピックアップ