Hugging Face、399ドルからのオープンソース卓上ロボット「Reachy Mini」を発表
Hugging FaceはPollen Roboticsと共同で、オープンソースの卓上型ロボットキット「Reachy Mini」を発表した。価格は399ドルからで、6自由度の頭部や各種センサーを備え、PythonでAIモデルと連携可能。実機到着前でもシミュレーションSDKで開発を進められる点が魅力だ。

Reachy Miniは、Hugging FaceとPollen Roboticsが共同開発したオープンソースの卓上型ロボットキットだ。価格は399ドルからで、ヒューマンロボットインタラクションやAI実験、クリエイティブコーディング向けに設計されている。最新のオープンソースAIモデルと連携し、デスク上で視覚や音声、表情豊かな動きを試すことができる。
組み立て式のキットとして提供され、本体サイズは高さ28cm(スリープ時は約23cm)、幅16cm、重さは1.5kg。ハードウェアには、6自由度で動く頭部、胴体の回転機構、2本のアニメーションアンテナに加え、広角カメラ、マイク、5Wスピーカー、加速度センサーが搭載されている。
何ができるのか
Reachy Miniの強みは、Hugging Faceコミュニティのマルチモーダルモデルを物理的なロボットにそのまま組み込める点にある。視線追跡や音声対話、表情豊かなジェスチャーを組み合わせた卓上AIコンパニオンを自作できる。
ローンチ時点で、Hugging Face Hub上には15種類以上の動作があらかじめ用意されており、組み立て後すぐに動かして挙動を学べる。作成した新しい動作コードは、モデルの重みと同じようにHubへアップロードして他のユーザーと共有可能だ。
開発はオープンソースのPython SDKで行い、今後JavaScriptやScratchにも対応予定だ。さらにシミュレーションSDKも用意されているため、ハードウェアの実機が手元に届く前からPC上でコードを書いてテストできる。
仕様と注意点
ラインナップは2種類用意されている。399ドルのReachy Mini Liteは外部PC(MacおよびLinux対応、Windowsは近日対応予定)に接続して計算処理を行う構成だ。
一方、499ドルの自律駆動モデルはRaspberry Pi 4、バッテリー、ワイヤレス通信モジュールを内蔵しており、ケーブル接続なしで独立して動作する。送料や関税は購入者負担となる。
プライバシー面では、デフォルトで個人データを保存・送信せず、カメラやマイクの制御は完全にローカルコードの管理下に置かれる。ただし、製品は初期開発フェーズのキットとして現状有姿で提供されるため、ある程度のハードウェア組み立てやトラブルシューティングの知識が求められる。
なぜ重要か
フィジカルAIや具身知能の研究開発は、従来は何千ドルもする高価な機材が必要で、個人開発者には手が出しにくい領域だった。Reachy Miniが399ドルという手頃な価格で表現力豊かなハードウェアとシミュレーション環境を丸ごとオープンにした意義は大きい。
特に、Hugging Face Hubを通じてロボットの動作やスキルを共有・再利用できるコミュニティ主導の仕組みは非常に合理的だ。Pythonが扱えてハードウェアの組み立てを苦にしない開発者にとって、現実世界のAI実験を始めるのにうってつけの選択肢と言える。
情報源 (1)
- huggingface.co(新しいタブで開きます)原文huggingface.co