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業界動向

Hugging FaceとGoogle Cloudが提携、Vertex AIやTPUでオープンモデル活用を容易に

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Hugging Face は Google Cloud との戦略的提携を発表した。開発者は Google Kubernetes Engine や Vertex AI 上で Hugging Face のオープンモデルを手軽に学習・デプロイできるようになり、TPU などのインフラも活用可能になる。オープンソース資産とクラウド基盤が連携し、企業の独自 AI 構築が一段と身近になりそうだ。

Hugging FaceとGoogle Cloudが提携、Vertex AIやTPUでオープンモデル活用を容易に
画像:huggingface.co

オープンソースの最新AIモデルを試したい時、誰もが最初に訪れる場所が Hugging Face です。しかし、コミュニティで見つけたモデルを本番環境のクラウドへ持ち込んで動かすには、これまでインフラの初期設定や依存関係の調整など、地味な苦労がつきまとっていました。

Google Cloud と Hugging Face はオープンAIの推進に向けた戦略的パートナーシップを発表しました。Hugging Face に集まる膨大なオープンモデル群と、Google のクラウドインフラを直結させる取り組みです。

現在、Hugging Face 上には Transformer ベースのモデルやデータセット、アプリが100万件以上ホストされています。さらに毎月数十万人もの開発者がすでに Google Cloud 上で Hugging Face の資産を活用しているといいます。

Vertex AI と TPU へのシームレスな統合

今回の提携により、Google Cloud の利用者は Vertex AI や Google Kubernetes Engine(GKE)上で、Hugging Face のモデルを直接トレーニングおよびデプロイできるようになります。

利用できるハードウェアも幅広く用意されます。NVIDIA H100 を積んだ A3 仮想マシンだけでなく、Intel Sapphire Rapids 搭載の C3 インスタンス、そして Google 独自の TPU も選択可能です。

コミュニティの利用者にとってもメリットがあります。Inference Endpoints を通じて Google Cloud 上へモデルを本番展開できるほか、Hugging Face Spaces 内で TPU を利用したアプリの高速化も可能になります。

企業向けには、Hugging Face Enterprise Hub の利用料を Google Cloud アカウントの請求に統合できる仕組みも提供されます。

なぜ重要か

自社でAIモデルを動かしたい開発者にとって、モデルの選定から本番展開までの摩擦が大きく減る実用的なアップデートです。APIを叩くだけのプロプライエタリなモデルではなく、オープンソースを自前で運用したい企業にとっては、インフラ構築のハードルが目に見えて下がります。

Google Cloud 側の狙いも明快です。OpenAI と強力に組むマイクロソフトに対抗するため、オープンソースコミュニティ最大のハブを取り込み、自社の TPU やコンピュートの利用者を増やす戦略と言えます。Gemini などの自社モデルにこだわらず、インフラの受け皿として確固たる地位を築こうとしています。

一方の Hugging Face にとっても、AWS に続いて Google Cloud とも深く連携することで、特定の巨大クラウドに依存しない「AI界のスイス」としての立ち位置を強化できた形です。オープンAIの開発者コミュニティにとって、選択肢が広がる歓迎すべき動きと言えます。

情報源 (1)

  1. [1]
    huggingface.co(新しいタブで開きます)原文huggingface.co

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