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業界動向

OpenAIが利用実態データを初公開:質問から「実務を任せる」へ

公開 拡散指数 41

OpenAIは国別の利用動向を示す「Signals」データを初公開しました。仕事でのChatGPT利用は、コード作成や分析など「作業を任せる」割合がプライベートの2倍以上に上ります。また35歳以上の比率や中南米での利用も急増しており、検索ツールから実務パートナーへの変化が鮮明です。

OpenAIが利用実態データを初公開:質問から「実務を任せる」へ
画像:openai.com

かつてChatGPTといえば、知識を尋ねたり壁打ちをしたりする相手という印象が強いものでした。

しかし、その使い方は劇的に変わりつつあります。OpenAIの経済調査チームは8月6日、データ分析プラットフォーム「Signals」において、世界各国の利用実態をまとめた最新データを公開しました。10億人を超える個人アカウント利用者の動向を可視化したものです。

データが示す最大の変化は、AIが「質問するもの」から「仕事をさせるもの」へとシフトしたという事実です。

職場では「質問」より「作成・作業」が2倍以上

最も顕著な差が出たのが仕事での活用です。職場の環境において、ユーザーがコード作成や文章編集、データ分析といった具体的な成果物の作成やタスク実行のためにChatGPTを使う割合は、私的な利用時と比べて2倍以上に達しています。

プライベートでは依然として情報検索や疑問の解消といった「尋ねる」行為が主流ですが、仕事となると実務をこなす道具として扱われています。

また、マルチメディア機能の成長も目立ちます。2026年4月に「ChatGPT Images 2.0」が投入されて以降、画像などのマルチメディアを扱うメッセージの割合は世界全体で7.8パーセントに拡大しました。ブラジルやコロンビアでは全体の1割を超えています。

南半球の急伸と35歳以上の普及

利用者の広がりも、一部の先進国やギーク層からマス層へと移っています。1人あたりの利用率ランキングを見ると、ラテンアメリカやオセアニア、アフリカが急速に先行地域との差を縮めています。

第2四半期において世界順位を最も大きく上げたのはペルー、ウルグアイ、コスタリカでした。

年齢層の変化も鮮明です。世界全体で35歳以上のユーザーが占めるメッセージの割合は、前年同期と比べて5ポイント上昇しました。

特にフランスやチェコでは、35歳以上のメッセージシェアがこの1年で10ポイント以上も増加しました。欧州の4分の3近くの国で平均以上の伸びを記録する一方、シンガポールなどの一部の東南アジア諸国では増加幅が小幅にとどまっています。

なぜ重要か

私たちは、このデータが単なる利用動向の発表にとどまらず、チャットボットから自律型エージェントへの移行を裏付ける決定的な証拠だと考えています。

一般のビジネスパーソンにとって、ChatGPTはもはや調べるための窓口ではなく、手を動かす作業員です。コードの生成や草案作成を任せていないとすれば、ツールのポテンシャルを半分も使えていないと言えます。

競合他社にとっても、この数字は無視できません。世界中のユーザーが「会話」ではなく「納品物」を求めている以上、GoogleやAnthropicなども、作業完結型のインターフェース作りを急ぐ必要があります。

ただし、成果物の作成を全面的に頼るようになれば、ハルシネーションやコードの欠陥が直接的な実務リスクに直結します。手軽にタスクを委ねられるようになったからこそ、出力結果の検証体制をどう組むかが今後の大きな課題になりそうです。

情報源 (1)

  1. [1]
    openai.com(新しいタブで開きます)原文openai.com

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