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OpenAIの「GPT-5.2」がGrokipediaを出典に引用、英紙が報道

公開 拡散指数 47

英ガーディアン紙のテストによると、OpenAIのGPT-5.2がイランやホロコーストなどの物議を醸すトピックで、xAIのAI百科事典「Grokipedia」を出典として引用していたことが判明した。Grokipediaはネオナチフォーラムなどを引用していた過去があり信頼性が疑問視されている。OpenAIは安全フィルターのもとで広く公開情報を検索していると説明した。

OpenAIの「GPT-5.2」がGrokipediaを出典に引用、英紙が報道
画像:engadget.com

AIが別のAIの生成物を事実として参照してしまう現象が、最前線の現場で現実のものとなりました。

OpenAIは12月、複雑な表計算や高度な業務をこなすプロフェッショナル向けの最先端モデルとしてGPT-5.2をリリースしました。しかし英ガーディアン紙の検証により、同モデルが特定のデリケートな論争的テーマにおいて、イーロン・マスク氏率いるxAIのAI生成百科事典「Grokipedia」を出典として引用していることが判明しました。

歴史問題でxAIの生成百科を参照

ガーディアンの報道によると、GPT-5.2はイラン政府と通信企業MTN-Irancellの関連性についての記述でGrokipediaを引用していました。

さらに、ホロコースト否定派デイヴィッド・アーヴィングの裁判で証人を務めた英国の歴史家リチャード・エヴァンズに関する質問でも、情報源としてGrokipediaを参照していたと報じられています。一方で、ドナルド・トランプ氏に対するメディアの偏向報道など、別の論争的テーマではGrokipediaを引用しなかったとも付記されています。

問題視されているのはGrokipediaの信頼性です。xAIが開発したこの百科事典は以前、ネオナチ系フォーラムを出典として引用していたことで物議を醸しました。米国の研究者チームによる調査でも、同サービスが疑わしく問題のある情報源を多数引用している実態が明らかになっています。

ガーディアンの取材に対し、OpenAIはGPT-5.2が公開されている幅広い情報源や視点をウェブ検索しているとした上で、重大な危害を伴うリンクの提示を防ぐセーフティフィルターを適用していると回答しました。

なぜ重要か

この問題は、AIが生成した合成データがウェブ全体を汚染し、別のトップモデルの判断を狂わせるリスクを浮き彫りにしています。

GPT-5.2はビジネス現場での厳密な作業を前提に開発されたモデルです。しかし、裏付けとなるウェブ検索で信憑性の低いAI百科事典を拾い上げてしまうのであれば、リサーチや事実確認に利用するユーザーは常に誤情報を警戒しなければなりません。

OpenAI側の説明を見る限り、現在のフィルターは重大な危害を避けるためのものであり、信憑性の低いAI生成コンテンツを体系的に排除する仕組みにはなっていません。今後ウェブ上のAI生成コンテンツが急増する中で、検索型AIが同業他社の生成物に頼る構図を放置すれば、プロ向けモデルの信頼そのものが揺らぐことになります。

情報源 (1)

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    engadget.com(新しいタブで開きます)原文engadget.com

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