本文へスキップ
IFAI

AIモデル

GPT-4がツールを利用可能に:OpenAIが「Function Calling」を提供開始

公開 拡散指数 51

OpenAIはGPT APIに「Function Calling」機能を追加した。計算やデータベース照会、外部APIの実行が必要な場合、モデルが自ら判断して適切な外部ツールを呼び出せる。不安定な外部ライブラリに頼らず、GPTと既存ソフトウェアの確実な連携が可能になる。

幼い子どもは自分一人では何もできませんが、親を「道具」として使う術を心得ています。クッキーが欲しければ、自分で高い棚によじ登るのではなく、言葉で親にお願いして取ってもらいます。

一方、GPT-4のような大規模言語モデルには、長らくその能力がありませんでした。計算が苦手で、2021年以降の出来事を知らず、社内データや外部APIにもアクセスできないという弱点がありました。これまでオープンソースのライブラリなどがその橋渡しを試みてきましたが、動作が遅く、安定しないのが課題でした。

OpenAIは今週、GPTのAPIに「Function calling(関数呼び出し)」と呼ばれる機能を直接組み込み、モデル自身がツールを使える仕組みを導入しました。

必要な外部ツールをモデル自身が選ぶ

仕組みは極めて合理的です。開発者がGPTにプロンプトを送る際、利用可能な外部ツールのリストを一緒に渡せるようになりました。

リストには各ツールの機能説明が含まれます。たとえば計算を実行する、SQLデータベースを検索する、外部APIを叩くといった内容と、呼び出しに必要な引数の書式を記述しておきます。

GPTはユーザーの質問内容に応じて、そのままテキストで答えるか、ツールを呼び出すべきかを自ら判断します。ツールの使用が必要と判断した場合は構造化データを返し、開発者側のシステムが実際の処理を実行して、その結果を再びGPTに戻して最終的な回答を作らせます。

外部ライブラリによる無理な制御に頼ることなく、モデル自体が「自分で解けない課題」を認識し、外部コードに頼る手順が標準化された形です。

なぜ重要か

私たちは、このアップデートによってGPTが単なる「対話型AI」から「ソフトウェアの頭脳」へと明確に脱皮したと見ています。

開発者にとっての価値は非常に明快です。外部システムと連携させるために、モデルの気まぐれな出力を必死にパースするような泥臭いプロンプト調整から解放されます。社内データベースの参照やリアルタイムデータの取得が、一気に実用レベルへ引き上げられます。

業界全体で見れば、周辺のエコシステムに対する強烈な影響があります。これまでツールの連携や呼び出しを肩代わりしていたオープンソースライブラリやラッパーサービスは、機能の一部を公式に吸収された格好です。単なる接続役にとどまるプロダクトは、存在意義の再定義を迫られるでしょう。

ただし、外部ツールへのアクセスを認めることは、新たなリスクも抱え込みます。GPTは関数呼び出しを提案するだけであり、実際にコードを実行するのは開発者側のシステムです。権限設計や入力チェックを怠れば、意図しないデータ取得や誤動作につながる懸念は依然として残ります。

情報源 (1)

  1. [1]
    every.to(新しいタブで開きます)原文every.to

毎日のAIピックアップ