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Google翻訳のイヤホン「リアルタイム翻訳」がiOSに対応、70以上の言語で手持ちのイヤホンが使える

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GoogleはGoogle翻訳のイヤホン向け「リアルタイム翻訳」をiOSに提供開始し、利用可能国を12カ国に拡大しました。Geminiを活用して話者のイントネーションを保ちながら70以上の言語を翻訳でき、専用ハードを買わずに手持ちのイヤホンで使えます。

Google翻訳のイヤホン「リアルタイム翻訳」がiOSに対応、70以上の言語で手持ちのイヤホンが使える
画像:techcrunch.com

海外旅行で駅のアナウンスを聞き逃したり、母国語が異なる親戚との食事会で会話に入れなかったりしたとき、これまでは高価な専用の翻訳機や翻訳イヤホンを買うのが一般的でした。

しかし、もう専用機器を買い足す必要はなさそうです。引き出しに眠っている普段使いのイヤホンがあれば、そのまま翻訳機として使えます。

GoogleはGoogle翻訳のイヤホン向け「リアルタイム翻訳」(Live Translate)機能を正式にiOSへ提供開始し、対応エリアを12カ国に拡大したと発表しました。

専用ハードは不要、手持ちのイヤホンで使える

これまでこの機能は、基本的にAndroid端末やGoogleのPixel Budsなど一部の自社ハードウェアに限定され、米国、インド、メキシコの3カ国でのみ先行テストされていました。

今回のアップデートでその制限が撤廃されました。iOSでもAndroidでも、マイク付きのイヤホンであれば有線・無線を問わずあらゆる製品で動作します。

使い方はシンプルで、Google翻訳アプリを開き、「リアルタイム翻訳」をタップして手持ちのイヤホンを接続するだけです。相手が外国語を話すと、翻訳された音声がリアルタイムでイヤホンから直接流れてきます。

利用可能な国はこれまでの3カ国から、日本、英国、ドイツ、スペイン、フランス、イタリア、ナイジェリア、バングラデシュ、タイを加えた12カ国に拡大しました。対応言語も日本語やスペイン語、アラビア語、パンジャブ語、アフリカーンス語など70言語以上に及びます。

Geminiが話し手のニュアンスや抑揚を再現

従来の機械翻訳でありがちだったのが、感情のないロボットのような読み上げ音声でした。これでは複数人の会話で誰がどんなテンションで話しているのか分かりません。

今回の機能のバックエンドにはGoogleのAIモデル「Gemini」が使われています。Geminiは文脈に応じてスラングや慣用句を自然に解釈するだけでなく、話者の声のトーンや強調、話すリズムまで再現して翻訳音声を生成します。

これにより、海外旅行先でのアナウンスを聴取したり、多言語が飛び交うディナーの席で会話のニュアンスを掴んだりする体験が格段に自然になるとされています。なお同日、Googleはカメラ映像をもとに対話できる「Search Live」も世界200以上の国と地域へ拡大したと発表しています。

なぜ重要か

専用ハードを必須とせず、誰でも持っている普通のイヤホンを開放した点が極めて賢いアプローチだと考えます。

ここ数年、AIを売りにした専用の翻訳イヤホンや端末が数多く登場してきましたが、高価な割に出番が旅行時などに限られるのが難点でした。Googleが汎用アプリとGeminiの力でこれを代替してしまったことで、専用翻訳デバイスを手がけるハードウェアメーカーは厳しい競争に直面することになります。

旅行者や海外とのやり取りが多いビジネスパーソンにとって、追加コストゼロで試せる同通ツールとしての実用性は非常に高いと言えます。

一方で課題もあります。基本的には「片方向のリスニング」に最適化されているため、双方向のスムーズな会話を成立させるには依然としてスマホ画面などの補助が必要です。また、対応言語は70以上と豊富ですが、利用できる国がまだ12カ国に限定されている点は今後のさらなる開放が待たれるところです。

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