Google、動画生成AI「Veo 2」を開発者向けに一般提供開始
Googleは動画生成モデル「Veo 2」を開発者向けに公開した。Google AI Studioでの検証やGemini APIの有料枠経由での組み込みに対応。テキストや画像から物理法則を再現した8秒の動画を生成できる。

Googleは、最新の動画生成モデル「Veo 2」を一般公開し、Geminiの有料ユーザーおよび開発者向けに提供を開始しました。
単なる実験的デモにとどまらず、GeminiアプリやGoogle LabsのWhiskでの直接利用に加え、APIを通じたアプリケーションへの組み込みまで一気に展開しています。
GeminiとWhiskで8秒クリップを手軽に生成
Google One AI Premiumの加入者は、Gemini Advancedのモデル選択メニューからVeo 2を指定して動画を生成できるようになりました。
テキストプロンプトを入力すると、物理挙動や人物の動きを反映した8秒間、720p解像度、16:9比率のMP4動画が出力されます。モバイル環境からはTikTokやYouTubeショートへワンタップで共有可能です。月ごとの生成回数には上限が設けられており、近づくと通知されます。
あわせてGoogle Labsの実験プロジェクト「Whisk」にも「Whisk Animate」が追加され、60カ国以上の有料会員向けに静止画から8秒の動画を生成する機能が開放されました。生成された全動画の各フレームには、同社の電子透かし技術「SynthID」が埋め込まれます。
開発者向けAPIとECマーケティングでの活用
開発者はGoogle AI Studioでプロンプトやアスペクト比を試行したうえで、Gemini APIを通じて「veo-2.0-generate-001」を有料で自社システムに組み込めます。テキストから動画、画像から動画の両方に対応しています。
すでに先行事例も紹介されています。マーケティング支援のAlphaWaveは、Veo 2を用いてEC商品の静止画カタログから短い広告動画を自動生成し、手軽にクリエイティブの検証を行える仕組みを構築しました。
制作自動化のTraktoでは、Gemini Flashで脚本を書き、Imagenで絵コンテを作り、Veo 2で最終的な動画を出力するという、Google製モデルを連携させた自動CM制作フローを運用しています。
なぜ重要か
私たちは、Googleが長時間の非現実的な映像をアピールするのではなく、8秒・720pという実用的な枠組みで物理シミュレーションの破綻を防ぐ選択をした点を高く評価しています。
クリエイターやアプリ開発者にとって、8秒という尺はSNSのショート動画やECの動的バナー広告に最適であり、今日から実務に導入して費用対効果を試す価値が十分にあります。
業界全体で見れば、テキストによる台本作成、静止画による分画、動画レンダリング、そしてSynthIDによる安全管理までを自社単独で完結できるGoogleのプラットフォーム力の強さが浮き彫りになりました。
解像度が720pにとどまる点や月間生成制限はプロの映像制作現場にとって制約となりますが、マーケティング自動化の現場にとっては実用段階に達した有力な選択肢となります。
情報源 (2)
- developers.googleblog.com(新しいタブで開きます)原文developers.googleblog.com
- blog.google(新しいタブで開きます)報道blog.google