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業界動向

Google、「Pixel Watch 4」発表 腕を上げるだけでGemini起動、衛星通信やAI健康コーチも

公開 拡散指数 46

GoogleはPixel Watch 4を発表した。手首を上げるだけでGeminiを呼び出せるほか、10月にはGemini基盤の個人向けAI健康コーチのプレビューを提供する。単体での衛星緊急通信や曲面ディスプレイを備え、バッテリー持ちも25%向上した。

画像:techcrunch.com

遭難時の衛星通信機能を利用するために、重いスマートフォンを携帯する必要はもうなくなりました。

Googleは新製品発表イベント「Made by Google」において、スマートウォッチの最新モデル「Pixel Watch 4」を発表しました。デザインを大幅に刷新したほか、スマートウォッチ単独での衛星通信機能や修理対応構造など、業界初の要素を多数盛り込んでいます。

ドーム型画面と単独衛星通信

Pixel Watch 4は、ガラスだけでなくディスプレイそのものが湾曲した「Actua 360」を採用しました。ベゼルを16%削減して表示領域を10%拡大したほか、ピーク輝度は従来の1.5倍となる3000ニトに達し、直射日光下での視認性を向上させています。

内部にはクアルコムのSnapdragon W5 Gen 2プラットフォームを搭載しました。バッテリー駆動時間は41mmモデルで30時間、45mmモデルで40時間に伸び、付属の急速充電器を使えば15分で50%までの充電が可能です。

さらにLTEモデルには、スマートウォッチ単体で機能する緊急衛星通信が搭載されました。携帯電話の電波が届かない圏外環境でも、静止衛星を経由して救助要請と位置情報を直接送信できます。また、環境負荷低減に向けてディスプレイとバッテリーの交換修理に初めて公式対応しました。

手首と耳元に広がるGemini連携

ソフトウェア面では、AIアシスタント「Gemini」の使い勝手が向上しました。「Raise to Talk」機能により、手首を持ち上げるだけでGeminiが起動し、両手が荷物で塞がっていても音声指示が可能です。

健康管理機能では、2周波GPSや皮膚温度センサーを新搭載し、機械学習モデルの刷新によって睡眠サイクルの判別精度が18%向上しました。10月には、Geminiを活用した常駐型のパーソナルAI健康コーチ機能のテスト提供も米国で始まります。

同イベントでは、アクティブノイズキャンセリングを初搭載した130ドルの「Pixel Buds 2a」や、首を縦や横に振るだけで通話応答ができるジェスチャー機能を備えた「Pixel Buds Pro 2」も発表されています。Pixel Watch 4の価格は前世代据え置きの349ドルからで、10月9日に発売されます。

なぜ重要か

Googleによる今回のアップデートは、ウェアラブル分野における競合他社との差別化を明確にする一手だと考えられます。

最大のポイントは、スマートフォンを介さない単独衛星SOSを通常サイズのスマートウォッチに組み込んだ点です。Apple Watchでもスマートフォンレスの衛星機能は実現していなかったため、登山やトレイルランなど過酷なアウトドア活動を行う層にとって、この機能だけでLTEモデルを選ぶ十分な動機になります。

また、画面とバッテリーの交換に対応した点も見逃せません。スマートウォッチはバッテリーの経年劣化で買い替えを余儀なくされる使い捨て製品になりがちでしたが、修理可能な設計に舵を切ったことは、欧州をはじめとする修理する権利の法制化を見据えた賢明な判断と言えます。

Geminiを中心としたウェアラブルエコシステムの構築も順調に進んでいます。手首を上げるだけでAIと対話でき、イヤホンでは首を振るだけで着信を処理できる仕組みは、画面を見ずにAIを使う環境コンピューティングの理想形に近づいています。3000ニトの画面や衛星無線による実稼働時間の低下がどの程度抑えられているかが、今後の評価の分かれ目になりそうです。

情報源 (2)

  1. [1]
    blog.google(新しいタブで開きます)原文blog.google
  2. [2]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)報道techcrunch.com

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