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Google フォトにAI「仮想クローゼット」機能、写真からデジタル衣装部屋を作成

公開 拡散指数 41

Googleは「Google フォト」のAI仮想クローゼット機能を米国、ブラジル、インドのiOS・Android向けに正式公開した。写真に写った服をAIが自動で分類・整理してコーディネートを組めるようにするもので、データは小売店などに共有されない。

Google フォトにAI「仮想クローゼット」機能、写真からデジタル衣装部屋を作成
画像:techcrunch.com

映画『クルーレス』で主人公のシェールが使っていた、あの夢のようなデジタルクローゼットを覚えているでしょうか。あの憧れの仕組みが、ついにスマホの写真アプリの中で現実になりました。

Google は 9 月 24 日、Google フォト向けに AI を活用した新機能の提供を開始しました。その目玉となるのが、過去の写真からバーチャルなワードローブを作り出すデジタルクローゼット機能です。6 月から Android 向けに先行テストが行われていましたが、今回アメリカ、ブラジル、インドの 3 カ国において、iOS と Android の両方で正式に利用可能となりました。

服を 1 枚ずつ撮影する手間をゼロに

これまでにもコーディネート管理アプリは数多く存在しましたが、長続きした人はごくわずかでしょう。手持ちの服を 1 枚ずつ平置きして撮影し、登録していく作業があまりに面倒だったからです。

Google フォトのアプローチはまったく異なります。ユーザーがわざわざ服を撮り直す必要はありません。AI がカメラロール内にある過去の日常写真をスキャンし、着用している服を自動で認識・切り抜いてデータ化してくれます。

アプリ内では、トップス、ボトムス、アクセサリーなどのカテゴリー別に分類され、過去に着たアイテムを自由に組み合わせて新しいコーディネートを試すことができます。気になるプライバシー面についても、Google は服装や着用データを小売業者などの第三者と共有することはないと明言しています。

編集ツールやレトロ調フィルターも拡充

今回のアップデートでは、クローゼット機能以外にも複数の改善が盛り込まれました。

写真のマークアップ機能には、車のナンバープレートなどの個人情報を手軽に隠せるマスキングペンが追加されました。線の太さを細かく調整できるスライダーや、追加テキスト用のフォントも拡充されています。

さらに Android 向けには、35mm フィルムや 2000 年代のデジタルカメラ風の質感を再現できる新しい写真フィルター Moods が提供されます。またアメリカ国内で Google AI Pro または Ultra を契約しているユーザーであれば、Gemini Spark を使い、1 つのプロンプトで写真の選定から明るさ補正、共有までを一括で指示できるようになりました。

なぜ重要か

私たちは、Google フォトが単なる保管庫から日常的なアシスタントへと踏み出した見事な一歩だと考えています。

多くの人にとって、写真ライブラリは撮りためた思い出をたまに見返すだけの受け身の場所でした。今回の機能は、過去の何気ないスナップ写真をそのまま実用的な資産に変えてくれます。従来のファッション系アプリが抱えていた最大のハードルである手動登録の手間を、すでに手元にある写真データを使って解消した点は非常に巧妙です。

業界全体にとっても、AI が画像を単に分類・補正する段階から、ユーザーのパーソナルな文脈を理解して具体的な行動に繋げる段階へシフトしていることを示しています。

一方で、日常のスナップ写真は服にしわが寄っていたり、光の当たり方がバラバラだったりします。AI がどこまで不自然さなく服を切り出してコーディネートを再現できるのか、実用性の真価はこれから問われることになります。まずは 3 カ国限定での展開となりますが、精度の進化とともにグローバル展開が待たれる機能です。

情報源 (1)

  1. [1]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com

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