Google MeetにAsk Gemini登場:遅刻しても見逃した内容をAIが要約
Googleは、Google Meetの一部Workspaceユーザー向けにAsk Geminiの提供を開始した。「Take Notes for Me」が有効なら、途中参加しても見逃した議論や決定事項を質問して確認できる。回答は個人にのみ表示され会後に保存されず、現在はデスクトップの英語会議に対応する。

オンライン会議に少し遅れて参加し、入室した瞬間に意見を求められて焦る。そんなテレワーク特有の気まずい場面を解消するため、Google は Google Meet 向けに「Ask Gemini」AI アシスタントの提供を開始しました。まずは一部の Google Workspace ユーザー向けに段階的に展開されます。
途中参加のキャッチアップから発言者の要約まで
Ask Gemini は、会議中に生成されるリアルタイム字幕や関連資料をもとに、参加者の質問へ回答してくれる機能です。主催者が「Take Notes for Me(メモを自動作成)」機能をオンにしていれば、遅れて参加した際にも、それまでに何が話し合われていたのかを要約して教えてくれます。
全体の大まかなまとめだけでなく、「特定の参加者が何を話したか」の整理や、会議で決まった重要な決定事項、アクションアイテムの抽出も可能です。さらに、閲覧権限がある Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド、さらには公開ウェブサイトの情報も参照しながら回答してくれます。
周囲に知られずに使える点も特徴です。Ask Gemini とのやり取りは自分だけにしか見えず、字幕などの会議データと同様に、通話が終了した後は保存されません。機能自体はデフォルトでオンになっていますが、主催者が途中で無効にしたり、管理者が最初からオフに設定しておくこともできます。
ただし、現時点では制限も少なくありません。利用はデスクトップ環境に限られ、対応言語も英語の会議のみとなっています。他言語のサポートは近日中とされています。先行して提供されるのは Enterprise Plus や Business Standard などのプランで、Business Starter などの下位プランへの展開は、フィードバックを反映した後の 2026 年第 1 四半期になる予定です。
なぜ重要か
日々の業務で英語の会議に追われているビジネスパーソンにとって、遅刻時の状況把握や聞き逃した発言の確認がその場でできるメリットは大きいです。同僚に裏でチャットを送って状況を聞き出す手間が省けます。
私たちが注目したいのは、やり取りを一切保存せず、他の同僚にも見えない仕様にした点です。会議要約 AI は便利である一方、「自分が何を聞いたか知られたくない」「会議内容が学習に残るのが不安」という心理的ハードルがありました。そこをクリアにした見せ方は非常にスマートだと評価できます。
一方で、Google 自身も「人物に関する情報を含め、誤りを出す可能性がある」と注意を促しています。誰が何をコミットしたかという責任問題に関わる部分は、AI の出力を過信せず、録画や本人への確認を併用するのが現実的です。競合する Microsoft Teams の Copilot に対しても、リアルタイム性とプライバシー保護の両立という面で強いプレッシャーを与える動きと言えます。
情報源 (1)
- theverge.com(新しいタブで開きます)原文theverge.com