本文へスキップ
IFAI

画像・動画生成

Google、「Gemini」アプリに動画テンプレート機能を追加 写真1枚から短尺動画を生成

公開 拡散指数 41

GoogleはGeminiアプリに動画テンプレートギャラリーを追加した。ツールの「Create video」からサイバーパンクなどのスタイルを選び、人物やペットの写真をアップロードするだけで、その被写体が主人公の9:16縦型動画を一括生成できる。

Google、「Gemini」アプリに動画テンプレート機能を追加 写真1枚から短尺動画を生成
画像:geminiinsider.com

AI動画を作ろうとして最も挫折しやすいのは、生成にかかる待ち時間ではなく、目の前に広がる真っ白なプロンプト入力欄です。凝ったカメラワークや照明の指示文をひねり出せず、諦めてしまった経験がある人は少なくないはずです。

Googleはこの課題に真っ向から取り組みました。2026年2月23日、Geminiアプリ向けに動画テンプレートギャラリーを正式に提供開始し、プロンプトに悩むことなく誰でもシネマ風動画を作れる環境を整えました。

プロンプト不要、選ぶだけで作れるシネマ風動画

Geminiアプリのツールメニューを開くと、新たに「Create video」という項目が用意されています。これを選ぶと、多彩なプリセットスタイルがグリッド状に並ぶギャラリーが表示されます。

各テンプレートにはリアルタイムプレビューが付いており、事前にどんな世界観に仕上がるのかを確認しながら選ぶことができます。

用意されたスタイルは幅広く、サイバーパンクや宇宙、メタリックといったSF系から、ジェリートゥーンやクロシェ、ポップコーンのようなコミカルなものまで揃っています。さらにアクションヒーローやレッドカーペットといった映画的な演出、ASMR風の落ち着いたスタイルも選べます。

写真1枚を「具材」にして自分が主役に

今回の機能の真骨頂は「Ingredients to Video」(素材から動画へ)と呼ばれる仕組みにあります。テンプレートを選ぶだけでなく、手持ちの画像を手軽に合成できるのが特徴です。

使い方はいたって直感的です。まず好みのテンプレートを選び、自分や友人、あるいはペットの写真を「具材」としてアップロードします。するとGeminiが被写体の特徴を保ったまま、選んだスタイルの主人公として映像の中に組み込んでくれます。

また、出力アスペクト比として9:16の縦型動画を標準サポートしています。トリミングなどの編集をしなくても、そのままTikTokやInstagram Reels、YouTubeショートに投稿できる仕様です。

なぜ重要か

私たちは、Googleが生成AI動画の落としどころを非常に巧みに見極めたと感じています。多くの動画生成AIがプロ向けの複雑な設定や写実性を競い合うなか、GeminiはまるでSNSのエフェクトフィルターのように、誰でも一瞬で楽しめる形へとパッケージングしました。

一般ユーザーやライトなクリエイターにとっては、プロンプトの専門知識が完全に不要になった価値は大きいです。写真1枚を放り込むだけで自分が映画の予告編に登場できる体験は、SNS時代の自己表現ツールとして抜群の拡散力を持ちます。

さらに、先日の音楽生成機能の追加に続き、今回の動画テンプレートが加わったことで、Geminiは単なる質疑応答チャットから、テキスト・音楽・映像を横断するマルチモーダルな制作拠点へと急速に進化しています。

もちろん、テンプレートベースである以上、似たような動画がタイムラインに溢れて飽きられるリスクは残ります。それでも、生成AI動画のハードルを日常レベルまで引き下げたという点で、非常に的確な一歩と言えます。

情報源 (1)

  1. [1]

毎日のAIピックアップ