Google、Chromeに3つの新AI機能 レンズ統合や商品比較、履歴検索
米GoogleはChromeデスクトップ版に3つのAI機能を追加すると発表した。アドレスバーからGoogleレンズで画面内を範囲指定して質問できるほか、複数タブの製品をAIで比較表にする機能や自然言語による履歴検索が米国から順次提供される。

目当ての商品を比較するために何十個ものタブを開き続けたり、数日前に見たはずのウェブサイトが履歴から見つからず途方に暮れたりした経験は誰にでもあるはずです。
Google はデスクトップ版 Chrome 向けに、Gemini などの最新 AI モデルを活用した 3 つの新機能を発表しました。Google レンズのデスクトップ統合、開いている複数タブを比較表にまとめる機能、そして自然言語で探せる閲覧履歴検索が順次提供されます。
画面のどこでもレンズ検索、タブをまたいだ比較表も自動生成
これまでスマートフォンで親しまれてきた Google レンズが、デスクトップ版 Chrome に直接組み込まれます。アドレスバーのレンズアイコンや右クリックメニューから呼び出し、ページ内の画像やテキストをドラッグして囲むだけで検索が可能です。
検索結果は画面右側のサイドパネルに表示されるため、閲覧中のページを離れる必要はありません。さらにサイドパネル内で色やブランドを追加指定したり、追加の質問を入力して AI Overview による要約回答を受け取ったりすることもできます。
ネットショッピング向けの「Tab compare」も登場します。複数のタブで別々のECサイトや製品ページを開いていると、Chrome がそれを認識して比較表の作成を提案してくれます。
製品スペックや機能、価格、カスタマー評価が一つのタブに表形式で整理されるため、タブを何度も行き来して情報を突き合わせる手間がなくなります。この機能は今後数週間以内にまず米国で提供が始まります。
あいまいな記憶をそのまま打てる履歴検索
ウェブ履歴の検索も大きく変わります。正確なページタイトルやキーワードを覚えていなくても、「先週見たあのアイスクリーム屋は何だっけ?」といった自然な会話調の文章で履歴を検索できるようになります。
プライバシー面にも配慮されており、この機能は設定からいつでもオン・オフが可能です。また、シークレットモードでの閲覧データが検索対象に含まれることは一切ありません。こちらも米国から順次展開される予定です。
なぜ重要か
今回のアップデートは、サイドバーに汎用チャットボットをただ置くだけの競合とは異なり、ブラウザ利用で最もストレスがかかるポイントを的確に解消しにきた印象を受けます。ユーザーにプロンプトの工夫を求めず、既存の操作の延長に AI を溶け込ませた点は非常に賢明です。
一般ユーザーにとって、タブを行き来する製品比較や思い出せない履歴の発掘は日常的なストレスであり、実用性は極めて高いと言えます。ただし、Tab compare と自然言語履歴検索のいずれも初期提供は米国に限定されているため、日本を含むグローバル展開の時期と日本語環境での精度が今後の焦点になります。
業界全体で見れば、Microsoft Edge が Copilot の統合を急ピッチで進めるなか、Google は保有する強力な検索資産と Google レンズの視覚技術を Chrome のネイティブ機能としてぶつけてきました。日常の細かな不便を解消するアプローチによって、Chrome の圧倒的なシェアを盤石にする狙いが透けて見えます。
情報源 (1)
- blog.google(新しいタブで開きます)原文blog.google