Google、AIを活用した2つの新広告ツールを発表 マルチ配置と動画視聴数40%増を実現
GoogleはAIを活用した新しい広告ソリューション「Demand Gen」と「Video View campaigns」を発表した。Demand GenはYouTubeやShorts、Gmailなど複数接点に画像・動画を展開し類似オーディエンスにも拡張可能。Video Viewは枠を横断し視聴回数を平均40%向上させる。8月にベータ版が提供される予定だ。

インフレ圧力やサプライチェーンの混乱など、厳しいマクロ環境が続くなか、企業のマーケティング担当者はより少ない予算でこれまで以上の成果を出すことを求められています。
こうした課題に対応するため、Google は自社 AI を活用した 2 つの新しい広告プロダクト「Demand Gen」と「Video View campaigns」を発表しました。消費者が商品を知ってから購入に至るまでの中間ファネルでの需要創出を支援する仕組みです。
30億人のユーザー接点を束ねる Demand Gen
Demand Gen は、主にソーシャルメディア広告を担当するマーケター向けに設計されたプロダクトです。Google の調査によれば、消費者の 91 パーセントが Discover や Gmail などのフィード上で新しい商品を発見した直後に行動を起こしており、87 パーセントが YouTube は購買意思決定を早めるのに役立つと回答しています。
このキャンペーンを利用すると、効果の高い画像や動画素材を、YouTube、YouTube Shorts、Discover、Gmail という視覚的要素の強い主要面に横断配信できます。これらのプラットフォームは合計で月間 30 億人以上のユーザーを抱えています。
管理画面には事前プレビュー機能が備わり、広告主が保有するオーディエンスリストに基づく類似セグメント(Lookalike segments)も利用可能です。目標に合わせたコンバージョン重視やクリック数の最大化入札にも対応しています。先行テストに参加した Arcane などが手応えを得ており、8 月にベータ版が公開される予定です。
視聴回数を 40% 引き上げる動画キャンペーン
もうひとつの Video View campaigns は、動画視聴の最大化に特化したプロダクトです。従来のスキップ可能なインストリーム広告、インフィード広告、そして YouTube Shorts を 1 つのキャンペーン内で横断的に配信できます。
Google の初期テストによると、従来のスキップ可能インストリーム CPV キャンペーンと比較して、動画視聴回数が平均 40 パーセント増加したといいます。
実際に Samsung ドイツ法人が年末商戦期に Z 世代向け施策として導入したところ、インプレッション単価(CPM)を抑えながら 94 パーセントの増分リーチを獲得し、ブランド検討度の向上にも成功しました。キャンペーンの効果を可視化するため、ブランドリフトやサーチリフト、データドリブンアトリビューションなどの測定機能も提供されます。
なぜ重要か
検索連動型広告によって購買直前の「刈り取り」市場を押さえてきた Google ですが、認知から比較検討を促すソーシャル型の発見領域では Meta や TikTok に押されがちでした。今回の新プロダクト群は、まさにその領域に対抗するための布石だと私たちは考えています。
マーケター視点では、TikTok や Instagram 向けに制作した縦型ショート動画資産をそのまま Google の広大な面へ横展開できるため、8 月のベータ版提供が始まった段階で試す価値は十分にあります。
ただし、AI による自動最適化が進むほど、どの枠にどれだけの予算が配分されたかという個別コントロールは効きにくくなります。CPM や再生回数といった表面的な指標の改善に惑わされず、提供されるアトリビューション分析を駆使して、実際の増分売上にどれだけ寄与しているかを厳密に見極める姿勢が不可欠です。
情報源 (1)
- blog.google(新しいタブで開きます)原文blog.google
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