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Coinbase、AIエージェント向け取引ツール公開 限度額内で自動売買

公開 拡散指数 40

CoinbaseはAIがユーザー口座と連携して自動で取引や送金を行える「Coinbase for Agents」を発表した。MCPやCLI経由でChatGPTやClaudeなどから利用でき、暗号資産の現物・デリバティブ取引に対応する。ユーザーが上限額を設定できるため、安全にAIへ金融操作を委託できる。

Coinbase、AIエージェント向け取引ツール公開 限度額内で自動売買
画像:coinbase.com

これまで投資家たちは、ChatGPTやClaudeを使って市場分析や銘柄選定を行ってきました。

しかし、どんなに優秀な分析が出ても、最終的には手動で取引所を開き、注文を入れ直す必要がありました。AIはユーザーの実際の保有資産を把握できず、送金や取引を実行することもできなかったからです。

Coinbaseが発表した「Coinbase for Agents」は、その壁を取り払う仕組みです。AIエージェントを自身のCoinbaseアカウントに直接接続し、自律的な取引や支払いを実行させられるようになりました。

AIに「制限付きのプリカ」を渡す感覚

このツールは現在、ChatGPTやClaudeなどのウェブ向けツールに対応するMCP(Model Context Protocol)と、Claude Codeなどのターミナル環境向けCLIの2種類で提供されています。

現時点で暗号資産の現物取引とデリバティブ取引に完全対応しています。たとえば、過去30日間の価格推移をAIに分析させ、歴史的に安値になりやすい時間帯を狙って毎日20ドルずつETHを積立購入させるといった運用が可能です。

資産運用をAIに任せるとなると誤発注や暴走が懸念されますが、厳格な制御機能が最初から組み込まれています。

ユーザーは他の保有資産から完全に隔離されたサブポートフォリオを作成し、AIのアクセス範囲を限定できます。Coinbaseはこれを「銀行口座を丸ごと預けるのではなく、決まった金額のギフトカードを渡すようなもの」と説明しています。

1回あたりの取引規模や支出上限、取引可能な銘柄を細かく指定できるほか、Coinbase独自のKYT(取引監視)やコンプライアンス審査も自動で適用されます。

今後は株式やインデックスファンド、予測市場、コモディティへの対応も予定されているほか、独自プロトコル「x402」を通じてAIが自らデータや計算資源を購入する機能も追加されます。アプリ内にはSEC・CFTC登録済みのAIアドバイザー「Coinbase Advisor」も統合されました。

なぜ重要か

AIが単なる分析ツールから、資金の実行権限を持つ「自律エージェント」へと本格的に踏み出した動きだと評価できます。

一般ユーザーや個人投資家にとっては、これまで高度なBot開発が必要だった分散購入やポートフォリオのリバランスが、自然言語で指示するだけで完結するようになります。とはいえ、LLM特有のエラーリスクを考慮すると、まずは少額の隔離ポートフォリオで挙動を確かめながら慎重に試すのが賢明でしょう。

業界全体で見れば、Coinbaseの立ち回りは非常に巧みです。2024年にウォレット連携の「AgentKit」を出し、昨年は決済プロトコル「x402」を整え、今回は主要LLMのインターフェースに取引エンジンを直接埋め込んできました。

もし将来、ユーザーが取引所アプリを開かずにAIのチャット画面越しに資産を動かす時代が来ても、Coinbaseは裏側のインフラとして手数料と流動性を確実に押さえ続けられます。

情報源 (1)

  1. [1]
    coinbase.com(新しいタブで開きます)原文coinbase.com

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