OpenAI、ChatGPT Voiceを大幅刷新:GPT-6対応や音声でのスライド作成が可能に
OpenAIはChatGPT Voiceの大型アップデートを世界向けに順次配信開始した。メールやカレンダー、Slackなどのプラグイン連携に対応したほか、GPT-6モデルで駆動する。ChatGPT Workとも連携し、音声指示だけでドキュメントやスライド、スプレッドシートを作成できる。
スマートフォンに向かって話しかけるだけでAIが作業を代行してくれる機能は珍しくなくなりましたが、声だけでプレゼン資料やスプレッドシートまで完成させられるとなると話は別です。
OpenAIは9月23日、ChatGPT Voiceの大幅なアップデートを世界向けに順次配信開始しました。単なるおしゃべり相手にとどまらず、実際の業務ツールとして動かせる本格的な進化を遂げています。
音声指示だけで資料作成からSlack要約まで
今回の目玉は、実務ワークフローとの直接的な統合です。新版のChatGPT Voiceでは、メールやカレンダー、Slackといった外部プラグインの連携に対応しました。
さらに、ウェブ版およびモバイル版の「ChatGPT Work」タブと連携し、声で指示を出すだけでドキュメント、スライド、簡易Webサイト、スプレッドシートの作成ができるほか、ブラウザ上の複雑な操作もこなせます。
海外メディアのForward Futureによると、PlusおよびProの有料ユーザーはモバイルアプリのWorkタブから、音声だけで下書きを作成したりSlackの未読議論を要約したりできるようになっています。
新世代GPT-6ファミリーが駆動:Astra、Sol、Luna
この音声操作を裏で支えるのが、OpenAIの最新モデル群である「GPT-6」シリーズです。今回は用途に合わせてAstra、Sol、Lunaの3つのティアに分かれています。
最上位のAstraは最高水準の知能と性能を持ちますが、コストも最も高く設定されています。専門レビュアーの検証によると、中位モデルのSolはAstraやClaudeの最上位モデルに迫るスコアを出しながら、コストは約3分の1以下に抑えられています。
そして最軽量のLunaは、圧倒的な低コストが強みです。タスクあたりわずか約7セント程度で動作し、高価な競合モデルと比べて100倍以上安価だと指摘されています。現在、有料プラン向けにはSolとLunaが提供されており、無料ユーザーもデスクトップ版でLunaを利用可能です。
なぜ重要か
私たちは、OpenAIが音声インターフェースを「ただの会話機能」から「AIエージェントの操作ハブ」へと引き上げようとしている点に大きな意味があると考えています。
多忙なビジネスパーソンにとって、移動中に声だけでSlackのやり取りをまとめさせたり、スライドの骨子を組み立てさせたりできる価値は非常に実用的です。軽量なLunaで音声入力や基礎的な処理を受け止め、重いタスクを用途に応じて振り分ける構成も現実的と言えます。
業界全体で見ても、Anthropicなどがモバイルとデスクトップの連携を進めるなか、オフィス作業をまるごと音声で巻き取るOpenAIの動きは競合にとって強いプレッシャーになります。とはいえ、複雑な表計算や細かいスライドの修正を音声だけで完結させるにはまだ限界もあり、結局手動で直した方が早い場面も残るはずです。
情報源 (2)
- x.com(新しいタブで開きます)原文x.com
- youtube.com(新しいタブで開きます)報道youtube.com