本文へスキップ
IFAI

業界動向

Apple、M4搭載の新「iPad Air」を発表 メモリ12GBに増量でオンデバイスAIを高速化

公開 拡散指数 37

AppleがM4チップを搭載した新型iPad Airを発表した。価格は据え置きの599ドルから。ユニファイドメモリを従来比50%増の12GB、帯域幅120GB/sに強化し、16コアNeural EngineによりオンデバイスAI性能を引き上げた。3月4日予約開始、3月11日発売予定。

Apple、M4搭載の新「iPad Air」を発表 メモリ12GBに増量でオンデバイスAIを高速化
画像:apple.com

タブレットで重い作業をこなそうとすると、プロセッサ性能よりも先にメモリの壁にぶつかるのがこれまでの常でした。Appleはその課題に対し、普及帯モデルで真っ向から手を打ってきました。

AppleはM4チップを搭載した新型「iPad Air」を発表しました。価格は従来の据え置きとなる599ドルからで、11インチと13インチの2サイズ展開です。3月4日に予約受付を開始し、3月11日から販売を開始します。

M4搭載と12GBユニファイドメモリでAI性能を底上げ

今回の刷新における最大の注目点は、メモリ容量の大幅な引き上げです。

ユニファイドメモリは従来モデルから50%増となる12GBへ強化され、メモリ帯域幅も120GB/sに達しました。これにより、バックグラウンド処理の安定性が高まるだけでなく、オンデバイスAIモデルの処理速度が劇的に向上します。

プロセッサには8コアCPUと9コアGPUを備えたM4を採用しました。処理速度はM3搭載モデル比で最大30%、M1搭載モデル比では最大2.3倍高速化しています。ハードウェアアクセラレーションによる第2世代レイトレーシングにも対応し、M1比で4倍以上の3Dプロレンダリング性能を発揮します。

16コアのNeural EngineはM1比で3倍の速度を誇り、Final Cut Proでの動画背景切り抜きや、手書きノートアプリでのインテリジェント処理が素早く完了します。

自社製通信チップ「N1」「C1X」と刷新されたiPadOS 26

内部設計では、Appleが独自開発した最新の通信チップが組み込まれました。

ワイヤレス通信にはWi-Fi 7、Bluetooth 6、Threadに対応する「N1」チップを初採用し、AirDropやインターネット共有の接続安定性を引き上げました。セルラーモデルには独自開発のモデムチップ「C1X」を搭載し、通信速度を最大50%高速化させつつ、モデム消費電力を最大30%低減しています。

OSには新デザイン「Liquid Glass」を採用したiPadOS 26を搭載します。新しいウィンドウ管理システムや画面上部のメニューバー、ファイル管理の強化に加え、PDFや画像への書き込みに特化した「プレビュー」アプリが追加されました。

なぜ重要か

学生やクリエイター、ビジネスユーザーにとって、今回のiPad Airは最もコストパフォーマンスが高い選択肢になりました。

価格を599ドルに据え置いたまま12GBメモリとM4チップを投入したことで、高価なiPad Proを選ばなくても、高度なマルチタスクやオンデバイスAI機能をストレスなく扱えるようになります。M1世代からの乗り換え先としても十分な性能差があります。

業界全体を見ても、オンデバイスAIの普及に向けて最低メモリ容量を12GBへと底上げしたAppleの判断は極めて合理的です。AIモデルのローカル動作にはメモリ容量と帯域幅が不可欠であり、普及機でその基準を満たした意味は小さくありません。

ストレージの初期容量が128GBにとどまる点など上位モデルとの差別化は残るものの、ハードウェア全体の完成度を考えると、非常に隙のないアップデートと言えます。

情報源 (1)

  1. [1]
    apple.com(新しいタブで開きます)原文apple.com

毎日のAIピックアップ