Appleが2月19日に新製品発表へ、Apple Intelligence対応の廉価版iPhoneが登場か
Appleは新製品を発表すると予告しました。Bloombergによると刷新されたエントリー向けiPhoneになる見込みで、ホームボタンを廃止し、A18チップを搭載してApple Intelligenceに対応するほか、初の自社製モデムを採用すると報じられています。廉価帯でもAI機能が標準化する流れを示しています。

初代iPhoneから長年親しまれてきた物理ホームボタンが、いよいよ完全に姿を消すことになりそうです。
Appleのティム・クックCEOは2025年2月13日、X(旧Twitter)上でメタリック調のAppleロゴのアニメーションを添え、2月19日に「ファミリーの最新メンバー」を発表すると予告しました。映像内ではホームボタンの輪郭が消え去るような演出が見られ、この投稿を受けてAppleの株価は一時2%上昇しました。
Bloombergの報道によると、発表される新製品は新型の廉価版iPhoneである可能性が濃厚です。現在429ドルで販売されている現行iPhone SEの店頭在庫が各地で急激に枯渇しており、世代交代の準備が整っていることをうかがわせます。
iPhone 14風のデザインへ、ホームボタンはついに廃止
2016年に登場したiPhone SEシリーズは、手頃な価格で手に入る入門モデルとしての役割を果たしてきました。しかし、現行モデルは2007年にスティーブ・ジョブズ氏が導入した伝統のホームボタンを依然として引きずっていました。
今回の新モデルは外観が大きく刷新され、iPhone 14に近い全画面デザインとなり、Face IDを採用すると報じられています。これにより、Appleのスマートフォン製品ラインからホームボタンが完全に消えることになります。また、クック氏の「ファミリーの最新メンバー」という表現から、長年使われてきた「SE」という名称そのものが刷新される可能性も指摘されています。
A18搭載でAI対応、初の自社製モデムも実戦投入
注目すべきは内部スペックの強化です。Bloombergによると、新型モデルにはiPhone 16と同じ最新の「A18」チップが搭載され、オンデバイスAI機能「Apple Intelligence」をフルに利用できるようになります。
さらに通信周りでは、Qualcomm製チップからの脱却を目指して開発してきたApple初の自社製セルラーモデムが初めて実機に搭載される見通しです。この自社モデムは、今秋登場予定の薄型iPhoneや、2026年のProモデルにも改良版が順次採用される計画とされています。大幅なスペック向上に伴い、価格は現行の429ドルから小幅に引き上げられる見込みです。
なお、Appleは2025年前半にM4チップ搭載MacBook Air、無印iPadやiPad Airのアップデート、ディスプレイ付きスマートホームハブ、新型AirTagなども控えているとされています。
なぜ重要か
Appleが春先にこれほど力の入ったエントリーモデルを投入する背景には、切迫した業績事情があります。直近のホリデー四半期において、iPhoneの売上高は予想外に1%減少し、特に中国市場では売上が11%も急落しました。旧態依然としたデザインの現行SEでは、コストパフォーマンスに優れた競合のAndroid勢に対抗しきれなくなっていました。
私たちは、廉価モデルにA18を載せてApple Intelligenceの敷居を一気に下げた判断は非常に合理的だと考えます。AI機能はハイエンド端末のユーザーだけに囲い込んでいてもエコシステムが広がりません。手頃な端末でも同じAI体験を提供することで、一般ユーザーを一気に囲い込み、開発者に対してもAI機能対応を促す強力な推進力になります。
また、自社製モデムをまず廉価モデルで市場投入し、秋の新型や翌年のProへと段階的に広げていく手法も、リスク管理として極めて堅実です。高価なProを買うほどではないけれど、最新のAI機能を体験したいと考えているユーザーにとって、今回の新型機は有力な乗り換え先になりそうです。
情報源 (2)
- bloomberg.com(新しいタブで開きます)原文bloomberg.com
- finance.yahoo.com(新しいタブで開きます)報道finance.yahoo.com
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