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業界動向

Apple、ChatGPT風の独自AI検索エンジンを社内開発中か 米報道

公開 拡散指数 38

Bloombergによると、AppleはWeb情報から即座に回答を生成する「ChatGPTのようなAI検索」を社内開発中だという。AKIチームが主導しており、将来的にSiriやSafari、Spotlightへの統合や単体アプリ化が検討されている模様だ。Googleとの検索契約が反トラスト法で揺れる中、自社製エンジンの布石と見られる。

Apple、ChatGPT風の独自AI検索エンジンを社内開発中か 米報道
画像:cnet.com

アップルは長年、グーグルから巨額の対価を受け取ることで、自前で検索サービスを作らずに済ませてきました。しかし、その甘い関係にいよいよ終止符が打たれるかもしれません。

ブルームバーグが報じたところによると、アップルは社内でChatGPTのような検索体験の開発を進めています。ユーザーの質問に対して、Webリンクを並べるのではなく、回答をその場で生成して返す仕組みを目指しているとのことです。

謎の部隊「AKI」が進めるアンサーエンジン

このプロジェクトを主導しているのは、アップル社内の「Answers, Knowledge and Information(回答、知識および情報)」チーム、通称AKIです。

同チームはアップル製品向けの社内AIプロダクトの開発を担っています。報道によると、Web上の情報を吸い上げて日常的な質問に答える「アンサーエンジン」を構築中だといいます。

提供形態については、単独のアプリとしてリリースされる可能性があるほか、SiriやSpotlight、さらにはSafariに直接組み込まれる形も想定されています。アップルの広報担当者はコメントを求めた取材にすぐには応じていません。

揺らぐ年間200億ドルの巨額契約

グーグルやマイクロソフト、OpenAI、xAIがAI開発に数千億円規模を投じるなか、アップルはこの競争から一歩引いた立ち位置をとってきました。次世代Siriの基盤を完全自前で作ることは急がず、OpenAIと提携する道を選びました。

iPhone 16とともに発表された「Apple Intelligence」も、テキスト生成や写真編集、要約などが提供されたものの、多くの人からは中途半端だと受け止められ、機能の提供スピードも遅いのが実情です。今年初めには、AI検索の有力スタートアップであるPerplexityの買収を検討しているとの報道も出ていました。

アップルがこれまで自前で検索エンジンを作らなかった最大の理由は、グーグルから支払われていた年額約200億ドルという巨額の契約金にあります。グーグルは自社検索をアップル端末のデフォルトにするためにこの額を払っていました。

しかし、米司法省がグーグルを相手取った反トラスト法訴訟で勝訴し、グーグルによる違法な独占状態が認定されたことで、この契約の基盤が揺らいでいます。裁判所が是正措置を検討する中、アップルは訴訟への関与を拒否されており、もし取引が制限されれば年間で最大125億ドルの収入を失う恐れがあると報じられています。

なぜ重要か

ユーザーにとって、これはiPhoneやMacでの検索体験が根本から変わる可能性を意味します。SiriやSpotlightで検索した際、青いリンクの羅列に飛ばされるのではなく、その場で整理された答えが返ってくるなら利便性は跳ね上がります。ただし現在は社内開発段階であり、今すぐ試せるものではありません。短期的にグーグル検索を手放せる段階ではない点には注意が必要です。

業界全体から見れば、長年続いたアップルとグーグルの蜜月関係の崩壊を意味します。デフォルト検索の契約が打ち切られれば、アップルは数億台規模の自社ハードウェアを武器に、検索市場でグーグルやOpenAI、Perplexityと真正面から衝突することになります。

この動きについて私たちは、先見的な挑戦というよりは、巨額の収入源を断たれかねない状況に追い込まれた防衛策だと見ています。問題はアップルの実行力です。Web全体をクロールして正確な回答をAIでまとめ上げる作業は極めて難易度が高く、かつてのマップ機能の混乱やSiriの進化の遅さを振り返ると、アップルが自前でどこまで使い物になるアンサーエンジンを仕上げられるかは未知数と言わざるを得ません。

情報源 (1)

  1. [1]
    cnet.com(新しいタブで開きます)原文cnet.com

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