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Anthropicが650億ドル調達、評価額は9650億ドルに:年換算売上は470億ドル突破

公開 拡散指数 53

AnthropicはシリーズHで650億ドルを調達し、評価額が9650億ドルに達したと発表した。Amazonからの50億ドルを含むハイパースケーラーの投資枠に加え、サムスンやSKハイニックスなども参画。月内の年換算売上高は470億ドルを超えており、調達資金は安全性研究や大規模な計算資源確保に充てられる。

Anthropicが650億ドル調達、評価額は9650億ドルに:年換算売上は470億ドル突破
画像:techcrunch.com

フロンティアAIの資金調達が、いよいよ桁違いの領域に突入しました。

AnthropicはシリーズHで650億ドルを調達し、評価額がポストマネーで9650億ドルに達したと発表しました。1兆ドルクラブ入り目前となる今回のラウンドは、株式上場(IPO)前として最後の大型調達になるとみられています。

メモリー大手も参戦、過熱する出資枠争奪戦

本ラウンドはAltimeter Capital、Dragoneer、Greenoaks、Sequoia Capitalが主導し、Blackstone、Brookfield、DST Global、Temasekなど名だたる機関投資家が名を連ねました。

投資家の参入熱は凄まじく、TechCrunchの報道によると、AnthropicのCFOであるKrishna Rao氏との面談を取り付けるためだけに、ある投資機関が50億ドルの出資枠を提示したほどでした。

今回の調達額には、4月にAmazonが発表した50億ドルを含むハイパースケーラーからのコミット済み投資150億ドルが含まれます。さらに注目すべきは、Micron、Samsung、SK hynixといった半導体・メモリー大手が戦略的インフラパートナーとして出資に参加した点です。

5GWの電力確保と470億ドルのランレート

集まった資金は、急速に増大する需要を支える計算資源へと直接投じられています。

同社はここ数週間で、Amazonと最大5ギガワット(GW)の新計算力契約を結んだほか、GoogleおよびBroadcomと5GW分の次世代TPU容量契約を締結しました。さらにSpaceXとも契約し、Colossus 1および2のGPUリソースを確保しています。Claudeは現在、AWS、Google Cloud、Microsoft Azureの3大クラウドすべてで直接利用可能な唯一のフロンティアモデルとなっています。

事業規模の拡大も急速です。Claude Codeなどの企業向け普及を背景に、今月初旬時点でランレート収益は470億ドルを突破しました。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、同社は売上高130%増を見込んでおり、初の営業黒字化が視野に入っています。なお同社は今回の発表と同日に、エージェント能力やコード性能を高めたClaude Opus 4.8もリリースしました。

なぜ重要か

AI業界の勢力図において、これは上場前の最終決戦に向けた決定的な一手と言えます。

ライバルのOpenAIは3月に評価額8520億ドルで1220億ドルを調達し、xAIを統合したSpaceXは評価額2兆ドル規模のIPOを狙っています。Anthropicが9650億ドルの評価額で650億ドルを確保したことは、これら競合と互角に渡り合うための十分な体力を得たことを意味します。

開発者や企業にとって最大のメリットは、供給の安定性です。AWS、Azure、Google Cloudすべてに対応しただけでなく、SamsungやSK hynix、Micronといったサプライチェーンの上流を直接株主に引き入れたことで、世界的なメモリー不足や計算資源のボトルネックによるサービス停止リスクが大幅に低減しました。

TPU、AWS、さらにはSpaceXのGPUまで組み合わせるマルチベンダー戦略は極めて巧妙だと私たちは評価しています。一方で懸念されるのは、ギガワット単位で結ばれた莫大な電力・インフラ契約に伴う固定費の重さです。年換算470億ドルの売上は目覚ましいものの、上場企業として市場の目に晒された際、この巨額投資に見合う利益率を維持し続けられるかが問われることになります。

情報源 (2)

  1. [1]
    anthropic.com(新しいタブで開きます)原文anthropic.com
  2. [2]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)報道techcrunch.com

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