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Anthropicがオープンソース規格「MCP」を発表:AIと企業データを標準接続

公開 拡散指数 58

AnthropicはAIと社内ツールを双方向で連携させる標準規格「Model Context Protocol(MCP)」をオープンソース化しました。Claudeだけでなくあらゆるモデルに対応し、GitHubやSlackなどのデータに接続可能。BlockやReplitが導入を進める一方、OpenAIなど他社を巻き込めるかが普及の鍵となります。

Anthropicがオープンソース規格「MCP」を発表:AIと企業データを標準接続
画像:techcrunch.com

Model Context Protocol(MCP)は、Anthropicがオープンソースとして公開した新しい標準規格です。AIアシスタントを社内ツールやコードリポジトリ、データベースなどのデータ基盤と直接つなぎ込む仕組みを提供します。Claudeだけでなく、あらゆるAIモデルで利用可能です。

これまでAIに外部データを参照させるには、ツールごとに専用の連携コードを組む必要がありました。MCPはこれを単一のオープンな双方向プロトコルに置き換え、データのサイロ化を解消することを目指しています。

何ができるのか

構造はシンプルで、データを公開する「MCPサーバー」と、それにアクセスする「MCPクライアント」(AIアプリやワークフロー)に分かれています。この標準規格により、AIは複数のツールを行き来しながら文脈を維持したままタスクを実行できます。

Anthropicのデモでは、ClaudeデスクトップアプリからMCP経由でGitHubに直接接続し、わずか1時間足らずのセットアップで新規リポジトリの作成からプルリクエストの作成までを完了させてみせました。

仕様書やSDKとあわせて、GitHub、Git、Google Drive、Slack、Postgres、Puppeteerなど、主要ツール向けの事前構築済みMCPサーバーも公開されています。

使い方と現状の課題

試したい開発者は、Claudeデスクトップアプリを使えば、無料プランを含むすべてのClaude.aiユーザーがローカルでMCPサーバーを試せます。企業向けのClaude for Workでは組織全体で使える本番用サーバーツールキットの提供も予定されています。

すでにBlockやApolloがシステムに組み込んでおり、Zed、Replit、Codeium、Sourcegraphといった開発ツール企業もサポートを進めています。Blockの最高技術責任者であるDhanji R. Prasanna氏も、オープンな技術がAIと現実世界をつなぐ架け橋になるとコメントしています。

ただし、普及にはハードルもあります。AnthropicはMCPによってコーディングの文脈理解が深まりコード品質が上がると主張していますが、具体的なベンチマーク結果は示されていません。

また、OpenAIが追随するかどうかも不透明です。OpenAIはChatGPTでコーディングツール内のコードを読み取る「Work with Apps」を展開していますが、技術をオープン化せずパートナー企業との個別連携を進めています。

なぜ重要か

自前でAIエージェントを構築している開発者にとって、MCPは今すぐ試す価値があるオープンツールです。特定のモデルに依存せず、ツール接続を標準化しようとするアプローチは極めて合理的と言えます。

この規格が普及するかどうかは、競合モデルやサードパーティのツールベンダーがどこまで乗ってくるかにかかっています。独自仕様で囲い込みたい大手各社に対抗し、オープンなエコシステムを築けるかどうかが今後の分かれ目になりそうです。

情報源 (2)

  1. [1]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com
  2. [2]
    anthropic.com(新しいタブで開きます)報道anthropic.com

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