アリババが「Qwen3.5-397B-A17B」公開、総パラメータ397Bで実稼働17BのMoE
アリババのQwenチームはQwen3.5シリーズ初となるオープンウェイトモデル「Qwen3.5-397B-A17B」を公開した。スパースMoEとハイブリッド線形アテンションを採用し、総パラメータ397Bながら稼働時は17Bに抑え、Qwen3-Max比で最大19倍のスループットを達成。Apache 2.0ライセンスで商用利用も可能。

Qwen3.5-397B-A17B は、アリババの Qwen3.5 シリーズ初となるオープンウェイトモデルです。ネイティブなマルチモーダル設計で、実環境での自律エージェント運用を想定して訓練されています。最大の特徴は、総パラメータ 397B という巨大な器を持ちながら、スパース MoE(混合エキスパート)により推論時のアクティブパラメータをわずか 17B に抑えている点です。
高速推論を支える MoE 設計
大容量モデルの表現力と実用的な推論速度を両立させるため、ハイブリッド線形アテンションとスパース MoE を組み合わせ、大規模な強化学習環境によるスケーリングを実施しました。
公式データによると、デコード時のスループットは前世代の Qwen3-Max 比で 8.6 倍から最大 19.0 倍に向上しています。対応言語も 201 の言語・方言に及びます。
ライセンスは商用利用にも柔軟な Apache 2.0 を採用。モデルの重みとコードは GitHub、Hugging Face、ModelScope でダウンロードできるほか、Qwen Chat や API を通じてクラウド上でも試すことができます。
なぜ重要か
自社インフラで高性能なマルチモーダルエージェントを動かしたい開発者にとって、非常に魅力的な選択肢です。400B 規模の知識容量を備えながら、計算負荷は 17B モデル相当に抑えられるため、運用コストのバランスが優れています。
ただし、アクティブパラメータが 17B だからといって軽量というわけではありません。397B 分の重みを常駐させるための GPU メモリやストレージは依然として膨大なため、単一の民生用 GPU で手軽に動かせるモデルではない点には注意が必要です。
情報源 (1)
- x.com(新しいタブで開きます)原文x.com