Ai2が10億パラメータの「Olmo 2 1B」公開:GoogleやMetaの同規模モデルを凌駕
Ai2は木曜日、10億パラメータのオープンモデル「Olmo 2 1B」を公開した。Apache 2.0の下でコードと学習データを完全公開しており、GSM8KなどのテストでGoogleやMetaの同級モデルを上回る。ノートパソコンやモバイル端末でも容易に動作する。

Olmo 2 1Bは、非営利AI研究機関のAi2が公開した10億パラメータのオープンモデルだ。一般的なノートパソコンやモバイル端末上で手軽に動作するサイズでありながら、算術推論や事実性テストでGoogle、Meta、Alibabaの同規模モデルを上回るスコアを叩き出している。
小型デバイスで競合を上回るベンチマーク
小規模モデルは巨大モデルほどの万能さはないものの、動作に高価なハードウェアを必要としない強みがある。低スペックなマシンや一般ユーザーのPCでも容易に扱えるため、開発者にとってアクセスしやすい選択肢となる。
Ai2の測定によると、算術推論を評価するベンチマーク「GSM8K」において、Olmo 2 1BはGoogleのGemma 3 1B、MetaのLlama 3.2 1B、さらにはパラメータ数が一回り大きいAlibabaのQwen 2.5 1.5Bを上回った。さらに、回答の正確性を測るTruthfulQAでもこれら3つの競合モデルを凌駕している。
学習データまで完全公開
大半のモデルとは異なり、Olmo 2 1Bは誰でもゼロから完全に再現できるよう設計されている。ライセンスは寛容なApache 2.0を採用し、モデルコードに加えて開発に用いられたデータセット「Olmo-mix-1124」および「Dolmino-mix-1124」もそのまま提供されている。
Ai2によれば、公開データ、AI生成データ、人手で作成されたソースを組み合わせた計4兆トークンのデータで学習が行われたという。モデルとデータはHugging Face上でダウンロード可能だ。
ただしAi2は、他のモデルと同様に有害な内容や事実誤認を出力するリスクがあるとし、商用環境への実運用は見送るよう推奨している。
なぜ重要か
ローカル環境で小規模モデルを動かしたい開発者にとって、Olmo 2 1Bは軽量さと推論性能のバランスが極めて優れた選択肢になる。ノートPC上でストレスなく検証を進められる。
それ以上に大きな価値は、徹底した透明性にある。大手テック企業は重みだけを公開し、学習データの詳細を隠す傾向が強いが、Ai2はデータセットそのものまで完全公開した。モデルがどのように作られたかを検証したい研究者や、ブラックボックスを避けたいコミュニティにとって、最も誠実なリファレンスモデルと言える。
情報源 (1)
- techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com