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1X、人型ロボ「NEO」向け25自由度ロボットハンドを発表 レゴ組立や電球交換も可能に

公開 拡散指数 39

1Xは人型ロボット「NEO」向けに25自由度を持つ腱駆動式ロボットハンドを発表した。低減速比の力制御と高解像度触覚センサーにより、レゴの組み立てや電球の取り付け、ジッパーの開閉を人間並みの器用さで行える。手自体を接触を感知するセンサーとして機能させ、年内1万本の生産能力を整えるという。

目を閉じたまま引き出しに手を伸ばしても、指先の感覚だけで硬貨とネジを瞬時に見分けられます。しかし従来の人型ロボットにとって、手先は常に「盲目のクレーン」に過ぎず、首のカメラだけを頼りに手探りで動いていました。

人型ロボットを手がける1Xは7月10日、家庭用ロボット「NEO」向けに新開発した腱駆動型バイオニックハンドを発表しました。手首を含めて25の自由度を備え、人間の手に迫る繊細な力加減と触覚を実現しています。

触れた感覚がそのまま伝わる逆駆動構造

従来のロボットハンドの多くは、減速比が100対1を超えるギアを採用しており、指先が物に触れてもギアの摩擦で反力がかき消され、モーターまで情報が届きませんでした。

1Xはモーターを前腕部に配置し、5対1から15対1という極めて低い減速比の腱駆動システムを独自開発しました。指と手のひらに22自由度、手首に3自由度を割り当て、すべての関節で力制御と逆駆動を可能にしています。指を押せば自然にたわみ、どれだけの力で押されたかをリアルタイムに測定できます。

高解像度の触覚スキンにより滑りも瞬時に検知できるため、動画ではジッパーの上げ下げ、電球の取り付け、USB-C端子の接続、ブドウの色分け、さらには20ポンドのケトルベルの持ち上げまで披露しています。IP68の防水仕様と食品衛生基準も満たしており、家事のあとに自分で手を洗うことも可能です。

年間1万本規模の自社量産体制へ

複雑な多自由度ハンドは実験室で作れても量産が極めて困難でした。1Xはモーターから腱の素材、触覚センサーに至るまで自社開発し、今年は1万本のハンドを製造できる体制を整えたとしています。

競合の動きも活発です。テスラがOptimus V3で22自由度のハンドを採用したほか、シンガポールのSharpaも22自由度の触覚ハンドの量産を進めており、ロボットハンドの開発競争は一気に加速しています。

なぜ重要か

私たちが注目すべきは、1Xが手を単なるアクチュエーターではなく「入力装置」として再定義した点です。従来の二本指グリッパーでは掴む、置く、押すといった単純な動作しか学習できませんが、25自由度の双方向センサーがあれば、ロボットが触れるすべての日常動作が物理モデルを鍛える貴重な学習データになります。

家庭環境への導入という観点でも、この設計は理にかなっています。硬い関節を持つロボットはガラスを割ったり人を挟んだりする危険がありますが、衝撃に対してしなやかに受け流す腱駆動であれば、人間と同じ生活空間に置いても怪我のリスクを大幅に減らせます。

一方で、腱駆動機構や柔軟な触覚スキンは摩耗や経年劣化を避けられません。長期間のハードな家事作業において、初期の精度と耐久性をどこまで維持できるかが、実用化に向けた最大の試練になりそうです。

情報源 (1)

  1. [1]
    1x.tech(新しいタブで開きます)原文1x.tech

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