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YouTube Premium、プロンプトで曲を集める「AIプレイリスト」提供開始

公開 拡散指数 35

YouTube は iOS および Android の Premium 会員向けに、AI を活用したプレイリスト生成機能の提供を開始した。ライブラリからテキストや音声で好みの気分を伝えるだけで、保存可能なプレイリストを作成できる。無料プランとの差別化を図る有料会員向けの施策だ。

YouTube Premium、プロンプトで曲を集める「AIプレイリスト」提供開始
画像:wersm.com

音楽を聴きたいとき、必ずしも具体的なアーティスト名や曲名が頭にあるとは限りません。「少し切ないポストロック」や「静かな部屋に合うハウス」といった、漠然とした気分だけがあることのほうが多いはずです。

YouTube はまさにそうした聴き方に狙いを定め、YouTube Premium ユーザー向けに AI を活用したプレイリスト自動生成機能の提供を開始しました。iOS と Android の両方で利用可能です。

気分を言葉にするだけでプレイリストが完成

使い方はシンプルです。「ライブラリ」タブから「新規」をタップし、「AI プレイリスト」を選択したら、テキストを入力するか音声でプロンプトを吹き込むだけです。

「激しいデスメタル」や「90年代のクラシックヒット」といった大まかな指示を出すだけで、アルゴリズムがその意図を汲み取って楽曲リストを組み上げます。

YouTube は 2024 年 7 月にも米国でプロンプトを用いたカスタムラジオ機能をテストしていました。今回はその取り組みを一歩進め、聞き流しのラジオから、保存して後から調整できる「自分のプレイリスト」へと昇格させた形です。

プレミアムの囲い込みと無料版への「制限」

AI による選曲機能自体は珍しいものではありません。Spotify や Amazon Music、Deezer もすでにプロンプトを使ったプレイリストやラジオ機能を投入しています。配信曲数で差がつかなくなった今、勝負の焦点は「誰が一番早くユーザーの気分を理解できるか」に移っています。

興味深いのは、YouTube がこの機能を完全に有料プランの Premium 限定に据えている点です。

さらに同社は最近、YouTube Music アプリの無料ユーザーに対して歌詞の閲覧を制限する実験を一部で始めています。公式には小規模なテストとされていますが、意図は明白です。有料会員には AI による利便性を与え、無料会員には適度な不便さを突きつけています。

Google は先日、Google One と YouTube Premium を合わせた有料会員数が 3 億 2500 万人に達したと発表しました。今回の AI プレイリストは単なる新機能ではなく、解約を防ぎ課金を促すための強力なリテンション装置と言えます。

なぜ重要か

ユーザーの視点に立つと、ジャンルを何層も潜って曲を探す手間が省けるため、日常的なリスニング体験の質は確実に上がります。ただ、すでに Premium に加入している人にとっては便利な追加機能ですが、これ単体のために新規課金するほどの決定打かと言えば、まだ疑問が残ります。

音楽ストリーミング業界全体としては、競争の軸が「楽曲の網羅性」から「ユーザーの文脈理解」へと完全に切り替わったことを示しています。何気ない日常の気分をいかに的確な選曲へ変換できるかがプラットフォームの生命線になってきました。

YouTube のアプローチは、保存可能な資産としてプレイリストを作らせることで他社への乗り換えを防ぐという点で非常に合理的です。一方で、歌詞の表示制限のように無料版の基本機能を削って有料プランへ誘導する手法は、ユーザーに透けて見えやすく、ブランドイメージを損なうリスクもはらんでいるように見えます。

情報源 (1)

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    wersm.com(新しいタブで開きます)原文wersm.com

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