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YouTube Music、AI生成楽曲にラベル表示を開始 ボーカルや作曲のAI利用を明示

公開 拡散指数 61

YouTubeはYouTube Musicにおいて生成AIで制作された楽曲にラベルを表示する機能を順次展開すると発表した。ボーカルや作曲にAIが使われた曲の再生画面に明示され、タップで詳細を確認できる。今後メインのYouTubeアプリにも拡大予定だ。

YouTube Music、AI生成楽曲にラベル表示を開始 ボーカルや作曲のAI利用を明示
画像:blog.youtube

イヤホンから流れる感動的なボーカルや印象的なメロディが、実はすべて AI によって一瞬で生成されたものだったとしたらどうでしょうか。ストリーミング上に人工的な楽曲が急速に広がるなか、プラットフォーム側が情報開示に乗り出しました。

YouTube Music は、生成 AI を主に使用して作られた楽曲を識別するための新しいラベル表示を開始しました。この表示は再生画面に直接配置され、タップすると詳細情報を確認できるメニューが開きます。この仕組みは今後、YouTube のメインアプリにも展開される予定です。

3 つの区分と Auto-Tune の扱い

YouTube は音楽業界のパートナーと連携し、独自の検出ツールも活用して楽曲を分類しています。楽曲の開示基準は、完全生成、一部生成、生成 AI なしの 3 段階に分かれています。

作詞作曲からボーカルまでをモデルが手掛けた場合は完全生成となり、人間の演奏に AI 要素を組み合わせた作品は一部生成に分類されます。一方で、ボーカル補正に使われる Auto-Tune などの従来ツールは、生成 AI なしとして扱われます。

音楽制作者側が自己申告を行わなかった場合でも、YouTube は別のシグナルや検出技術を用いて AI 生成曲を割り出すとしています。

排除する他社と、共存を選ぶ YouTube

音楽ストリーミング各社は、AI 楽曲への対応で大きく方針を違えています。

フランスの Deezer は 7 月、1 日あたり約 9 万曲もの完全 AI 生成楽曲が流入していると明かしました。同社はそれらを検出して推薦アルゴリズムや公式プレイリストから除外し、不正な再生への印税支払いを停止したほか、AI 曲を非表示にするフィルター機能も開発しています。TIDAL も同様に印税対象外とし、ユーザーが無効化できるようにしています。

さらに Bandcamp は今年初めに AI 音楽を全面的に禁止し、Spotify は AI ペルソナの推薦を抑制し、Apple Music も年内に透明性タグの導入を計画していると報じられています。

これに対し、YouTube のスタンスは規制ではなく開示です。AI を使った楽曲であっても収益化の資格が剥奪されることはありません。YouTube 自身、提携アーティストの合成音声を使った制作ツールである Dream Track を実験しており、AI を表現の拡張として受け入れる姿勢を示しています。

なぜ重要か

私たちが考えるに、YouTube の判断は非常に現実的です。全面禁止という極端な道を選ばず、現代のポップス制作に欠かせない Auto-Tune を対象外にしたことで、現場のアーティストに無用な混乱を与えずに済みます。

リスナーにとっては、聴いている歌声が人間の生身の表現なのか、プロンプトから生まれたものなのかを知る手がかりが得られます。今のところ特別な設定は不要で、再生画面を見るだけで確認できます。

しかし、収益化の道をそのまま残している点には懸念が残ります。再生数稼ぎを狙う業者は、印税が入る限り大量の AI 楽曲をアップロードし続けるはずです。自己申告と検出システムだけで、日々巧妙化する大量の楽曲ロンダリングを防ぎきれるかはまだ不透明に見えます。

情報源 (3)

  1. [1]
    blog.youtube(新しいタブで開きます)原文blog.youtube
  2. [2]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)報道techcrunch.com
  3. [3]
    theverge.com(新しいタブで開きます)報道theverge.com

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