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AIモデル

シャオミ、1兆パラメータ級の「MiMo-V2-Pro」公開 覆面モデル「Hunter Alpha」の正体

公開 拡散指数 50

シャオミはエージェント向けフラグシップモデル「MiMo-V2-Pro」を正式発表した。OpenRouter上で首位を獲得した覆面モデル「Hunter Alpha」の完成版で、総パラメータ1兆超(アクティブ42B)と1Mコンテキストに対応。コーディング性能でClaude 4.6 Sonnetを凌駕するとアピールする。

画像:mimo.xiaomi.com

ここ数日、API集約プラットフォーム「OpenRouter」のデイリーランキングで、ある覆面モデルがトップを独走していました。「Hunter Alpha」と名付けられたそのモデルは累計1兆トークン以上を消費し、開発者コミュニティで正体の推測が飛び交っていましたが、その正体はシャオミ(Xiaomi)の最新フラグシップ「MiMo-V2-Pro」でした。

1兆パラメータと1Mコンテキストの怪物

シャオミは3月18日、エージェントタスク向けに特化した基盤モデル「MiMo-V2-Pro」を正式にリリースしました。約1週間にわたる覆面テストと最適化を経て、長文脈処理と実行安定性を大きく高めての登場です。

アーキテクチャ面では、総パラメータ数が1兆を超え、アクティブパラメータは42Bという巨大なMoE構成を採用しています。前世代のMiMo-V2-Flashと比較して規模は約3倍に拡大しました。

推論効率を維持するためハイブリッドアテンションの比率を従来の5:1から7:1へと引き上げ、さらに軽量なマルチトークン予測層を組み込むことで高速な生成を実現しています。コンテキストウィンドウは最大100万トークン(1M)に達します。

AI評価機関Artificial Analysisの総合知能インデックスにおいて、MiMo-V2-Proは現在世界8位、中国製モデルとしては第2位に位置づけられています。

対話からエージェントへ、OpenClawとの深い連携

シャオミは今回のモデルについて、単にきれいな回答を返すチャット用ではなく、実際の業務を完結させるエージェントの「頭脳」だと位置づけています。

特に注力しているのが、オープンソースで急速に普及しているエージェントフレームワーク「OpenClaw」への最適化です。SFT(教師あり微調整)や強化学習を通じて多様なツール呼び出しや多段階推論を学習させ、OpenClawの標準ベンチマークであるPinchBenchやClawEvalで世界トップクラスの成績を収めたとしています。

性能面では、コーディング能力においてClaude 4.6 Sonnetを上回り、総合的なエージェント性能ではClaude Opus 4.6に迫ると主張しています。Hunter Alphaのテスト期間中に最も利用が多かったのもプログラミング支援ツールでした。また、フロントエンド開発では1度の指示で完全に動作するウェブページを出力できると説明しています。

エコシステム拡大のため、シャオミはOpenClaw、OpenCode、KiloCode、Blackbox、Clineの5大エージェント開発環境と提携し、世界中の開発者に向けて1週間のAPI無料提供を開始しました。

なぜ重要か

ハードウェアメーカーであるシャオミが、本格的なソフトウェア開発とエージェント向けの大規模モデルでトップ争いに名乗りを上げた点は非常に興味深い動きです。

これまで端末メーカーのAI戦略といえば、自社デバイス向けの音声アシスタントや軽量なオンデバイス処理に偏りがちでした。しかしシャオミは、世界中の開発者が集まるOpenRouterに素性を隠して投入し、純粋な実力だけで支持を集めるという、極めて実用重視のアプローチをとりました。

開発者にとって、現在AnthropicのClaudeシリーズが一強状態にあるエージェント領域において、有力な対抗馬が現れたことは大きなメリットです。100万トークンの長文脈を活かして巨大なコードベースを読み込ませる用途において、安価で高性能な代替エンジンとしての期待が高まります。

もちろん、ベンチマーク上の数値と、泥臭い本番環境での長期的なタスク完結能力にはまだ開きがあるかもしれません。複雑なツール連携が続く中で破綻せず動けるかどうかは今後の検証が必要ですが、グローバルな開発インフラを押さえにいくシャオミの姿勢は、業界の勢力図に確実な一石を投じています。

情報源 (1)

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    mimo.xiaomi.com(新しいタブで開きます)原文mimo.xiaomi.com

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