xAI、3140億パラメータの「Grok-1」ベースモデルをオープンソース公開
xAIは大型言語モデル「Grok-1」の基本重みとネットワークアーキテクチャをApache 2.0ライセンスでオープンソース公開した。3140億パラメータの混合エキスパートモデルで、2023年10月に完了した事前学習済みの生チェックポイントとなっており、GitHubから利用できる。

xAIは、大規模言語モデル「Grok-1」のベース重みとネットワークアーキテクチャをApache 2.0ライセンスでオープンソース公開しました。
今回公開されたのは、2023年10月に事前学習を完了した時点の生のチェックポイントです。対話タスク向けなどの微調整は一切施されておらず、スクラッチから学習された純粋なベースモデルとなっています。
アーキテクチャと主要スペック
Grok-1は、総パラメータ数3140億を誇る混合エキスパート(MoE)モデルです。合計8基のエキスパートのうち、トークンごとに2基のエキスパートを動的に選択して処理を行います。
ネットワーク構成は64層で、埋め込み次元数は6144です。アテンション機構には48個のクエリヘッドと8個のキー・バリューヘッドを採用し、最大コンテキスト長は8192トークンに対応しています。
トークナイザーには語彙数131072のSentencePieceを採用しているほか、Rotary Embedding(RoPE)、アクティベーションシャーディング、8ビット量子化のサポートを備えています。
動作環境と動かし方
GitHubリポジトリには、JAXをベースにした重みの読み込みと推論テスト用のサンプルコードが用意されています。
3140億パラメータという極めて巨大なサイズのため、付属のコードを検証するだけでも大容量GPUメモリを備えたマシンが必須となります。なお、リポジトリに含まれるMoE層の実装は、カスタムカーネルを使わずに正確性を担保することを優先したため、推論効率は最適化されていないと案内されています。
重みファイルは公式のマグネットリンクを使用したBitTorrent経由、またはHugging Face Hubから直接ダウンロード可能です。
手元の環境で依存関係をインストールし、取得したチェックポイントを配置した上で run.py を実行すると、テスト入力に対する推論テストが行えます。
なぜ重要か
率直に言って、現時点でこのモデルを直接動かせるのは、十分なGPUクラスタを保有する研究機関やインフラ開発者に限られます。ローカルPCで手軽に試したい一般のエンジニアにはハードルが高いのが実情です。
それでも、3140億パラメータ規模の最先端MoEベースモデルが制限の少ないApache 2.0で公開された意義は極めて大きいと私たちは考えます。今後オープンソースコミュニティ主導で、より効率的な推論カーネルの開発や対話向けファインチューニングが急速に進むはずです。
情報源 (2)
- x.ai(新しいタブで開きます)原文x.ai
- github.com(新しいタブで開きます)報道github.com