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xAI、Grokに自動化機能を追加:定期実行やメール受信トリガーに対応

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xAIはGrokに自動実行機能「Automations」を追加した。タスクを一度設定すれば、指定スケジュールや特定メール受信をトリガーにGrokが自動で作業を行い履歴を保存する。定期実行は全ユーザー無料、メールトリガーはSuperGrok登録者向けに提供される。

xAI、Grokに自動化機能を追加:定期実行やメール受信トリガーに対応
画像:x.ai

従来のAIチャットボットは、人間が話しかけるまで静かに待っている受動的なツールでした。しかし、本来のアシスタントであれば、指示を出しておけば留守の間でも勝手に作業を進めておいてほしいはずです。

xAIは7月16日、Grokに自動化機能「Automations」を導入したことを発表しました。一度指示を記述しておけば、指定したスケジュールやメールの受信をトリガーにしてGrokが自動でタスクを実行し、結果を報告してくれる機能です。Web版のgrok.comおよびiOS、Androidアプリで利用可能です。

スケジュール設定で毎朝のブリーフィングを完全自動化

Automationsの指示出しは、通常のチャット画面とほとんど変わりません。やってほしい作業を文章で説明し、参照ファイルを添付し、必要なコネクタやスキル、動作モードを指定して保存するだけです。

通常の会話から直接作成することも可能で、例えば「毎朝ニュースをチェックして価格改定の話題があれば教えて」と頼むだけで、Grokが裏側で自動化タスクとしてセットアップしてくれます。

スケジュールは1回のみ、毎日、平日のみ、毎週、毎月、毎年の単位で指定可能で、自分のタイムゾーンに合わせた時刻を設定できます。毎朝8時にニュースまとめを読んだり、毎月1日に家賃の支払い確認をさせるといった使い方が想定されています。

実行時には「同じ指示で最新のデータを取得する」仕様となっており、毎回新しいリクエストとして処理されます。作成後すぐに「今すぐ実行」でテストすることもでき、編集や一時停止も自由に行えます。なお、スケジュール型の自動化は全ユーザーに無料で開放されています。

メール受信を検知して動くインボックス監視

もう一つの目玉が、受信トレイを監視するメールトリガー機能です。こちらは有料プラン「SuperGrok」の加入者限定で提供されます。

送信者、受信者、件名などのフィルタ条件を設定しておくと、合致するメールが届いた瞬間にGrokが起動します。届いたメールの本文を文脈として読み込み、それに応じた調査や返答案の作成を自律的に行います。

指示文の中で「@」を入力すれば各種コネクタを呼び出せるため、外部ツールと連携させた処理も可能です。実行結果は独立した会話スレッドとして履歴に保存され、ユーザーは後からその続きとして会話を再開できます。結果の通知はメール、アプリ通知、あるいは通知なしで履歴確認のみとするかを選択できます。

なぜ重要か

私たちは、AIインターフェースの主戦場が「対話」から「放置しても動く自律型エージェント」へと移り変わる兆候だと捉えています。

これまで毎朝の情報収集や特定メールの仕分けを自動化するには、ZapierやMakeなどの外部連携ツールを組むか、コードを書く必要がありました。それを自然言語の指示だけで、しかもスケジュール実行なら無料で利用できるようになった点は、日常的なルーティンワークを抱えるビジネスパーソンにとって今すぐ試す価値があります。

xAIの戦略として、時間指定のタスクを全ユーザーに無料開放した判断は極めて巧みです。日常的なニュース取得などをGrokに預けさせることで、プラットフォームへの定着率を劇的に高められます。その一方で、実務直結のメール監視を有料のSuperGrokに限定し、収益化の導線も明確です。

ただし懸念点もあります。人間がリアルタイムで確認しないまま自律実行されるため、外部情報のハルシネーションをそのまま信じ込んでしまうリスクがあります。また、メールボックスへのアクセス権限を渡すことに対するセキュリティやプライバシーへの不安から、企業ユースでどこまで浸透できるかは慎重に見極める必要があるでしょう。

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