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UBTech、超リアルなAIヒューマノイド「U1」発表 感情を読み取る伴走型ロボット

公開 拡散指数 39

UBTechは超リアルな生体模倣ヒューマノイドロボット「U1」シリーズを発表した。シリコン製の皮膚や毛細血管まで再現し、20種類以上の感情を認識する感情認識AIを搭載する。価格は約1.8万ドルからで、初日の予約件数は1.3万台を超えた。

UBTech、超リアルなAIヒューマノイド「U1」発表 感情を読み取る伴走型ロボット
画像:heise.de

人型ロボットといえば、工場で荷物を運んだりバク転を決めたりする姿を思い浮かべる人が多いはずです。しかし、多くの人が内心ずっと待ち望んでいたのは、映画に出てくるような心を通わせられるアンドロイドかもしれません。

中国のロボットメーカーUBTechは、超リアルな生体模倣ヒューマノイドロボット「Uworld-U1」シリーズを発表しました。シリコン製の皮膚と感情認識AIを組み合わせ、人間の日常的な伴走や精神的ケアを目的として設計された製品です。反響は大きく、初日だけで1万3361件の先行予約が集まり、年内の納品を予定しています。

毛穴や血管まで再現したシリコン外装

U1の外観は一目で息をのむほど精巧です。表面は人肌の質感を模したシリコンで覆われており、間近で見ると微細な毛穴、指紋、さらには皮膚の下にうっすら透ける血管まで作り込まれています。

モデルは女性型と男性型の両方が用意され、髪色やメイクのカスタマイズにも対応します。女性型は身長168cm・体重35kg、男性型は身長183cm・体重42kgと、従来の産業用ロボットに比べて格段にスリムで人間に近いプロポーションです。

関節自由度は手部を含めて全身で88箇所に達します。首元には二重関節のバイオニック頸椎を採用しており、人間の基本動作の約90%を再現できるとUBTechは説明しています。

ウェイクワード不要、20種類以上の感情を検知

見た目以上に力が入っているのが頭脳部分です。U1には認知神経科学の原理を取り入れた感情主導型の大規模言語モデル(LLM)が組み込まれています。

会話の際に「OK Google」のようなウェイクワードを呼ぶ必要はありません。ロボットが周囲の文脈を常に認識しており、話しかければ500ミリ秒未満で返答します。表情の変化や唇の動き(リップシンク)の遅延は20ミリ秒未満に抑えられており、会話中の機械的なぎこちなさを大幅に減らしています。

UBTechによると、人間の20種類以上の感情状態を90%以上の精度で識別可能です。長期記憶システムも備えており、実在の人物の外見や声を模倣して設定することもできます。

ラインナップは上半身のみの「U1 Lite」が約11万9800元(約1.8万ドル)から。一方、高ダイナミックな全身ハイエンドモデルは最高で約99万元(約15万ドル)と高級車並みの設定です。

なぜ重要か

UBTechは、過酷な産業現場向けとはまったく異なる「感情消費」という巨大市場に切り込みました。

多くのロボット企業が工場の組立作業や物流での導入を競っていますが、そこでは極めて高い精度と耐久性が求められ、収益化には時間がかかります。一方で、孤独感の解消や介護といった情緒的なニーズは今まさに急拡大しています。中国だけでも独居成人が約9000万人に達しており、同社は2026年までに独居高齢者や支援が必要な子どもへ100台を寄贈する計画も打ち出しています。

技術的アプローチも合理的です。複雑な段差の走破といった難問を追う代わりに、ウェイクワードなしの自然な対話やリップシンクの遅延短縮に注力しました。不気味の谷を乗り越えるには、こうした細部の滑らかさこそが効いてきます。

とはいえ、全身モデルで15万ドル、上半身だけでも1.8万ドルという価格は一般消費者にはまだまだ高価です。また、デモ動画のように自然な会話が日常空間でどこまで破綻せずに続くのか、プライバシーや倫理的な懸念にどう対処するのか。年内に始まる1.3万台の出荷が、家庭用ヒューマノイドの試金石になりそうです。

情報源 (1)

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