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蚊の羽ばたきをソナーで追尾、仏Tornyolが超小型迎撃ドローンを公開

公開 拡散指数 39

YCが支援する仏スタートアップTornyolは、超音波ソナーで蚊の羽ばたき周波数を検知し、プロペラで粉砕する超小型自律ドローンを公開した。1回の充電で最大5エーカーを巡回できる。蛾を空中迎撃する映像が公開されたが、より小さく素早い蚊への実用性は今後の課題だ。

蚊の羽ばたきをソナーで追尾、仏Tornyolが超小型迎撃ドローンを公開
画像:tornyol.com

夜中に耳元で鳴る蚊の羽音に悩まされたことがある人なら、誰しも自動で撃ち落としてくれる防空システムを夢見たことがあるはずです。

Y Combinatorの支援を受けるフランスのスタートアップTornyolが、その夢を現実にする小型自律型ドローンのデモを公開しました。人の生活空間から蚊を完全に排除することを目標に掲げています。

同社のCEOで元ミサイル技術者のAlex Toussaint氏は、ドローンによる初の「空対空迎撃」の様子をソーシャルメディアに投稿しました。囲われた試験空間の中で、超小型ドローンが標的を追尾し、プロペラに巻き込んで粉砕する様子が映し出されています。

超音波ソナーで羽音を特定し粉砕

このシステムは、蚊取り線香やトラップのような従来の受動的な対策とは一線を画しています。

ドローンは超音波ソナーを搭載しており、蚊特有の羽ばたき周波数を検知して標的を特定します。ロックオンした後は自律飛行で接近し、4基ある小型プロペラの気流で引き込んで物理的に粉砕します。

公表された仕様によると、1機の巡回可能面積は最大5エーカー(約2万平方メートル)に達します。一方で、極小の機体サイズゆえに1回の充電での飛行時間はわずか3分間に限られ、バッテリーが切れる前に自動でステーションに戻る設計となっています。

さらにTornyolの長期的な計画は、飛んでいる蚊を叩くだけにとどまりません。蚊がどこで餌を食べ、どこで孵化し、どこに集まるかという繁殖サイクル全体をマッピングし、発生源から根本的に個体群を抑制することを目指しています。

なぜ重要か

マラリアだけでも年間60万人以上が命を落としており、その大半は幼い子どもたちです。自律型攻撃ドローンに対する懸念が世界中で高まる中、害虫を標的にしたこの迎撃ドローンは、誰もが応援したくなる極めて稀な取り組みと言えます。

実用化されれば、環境負荷の大きい化学殺虫剤の散布に頼ることなく、農場やリゾート施設、感染症リスクの高い地域でピンポイントの害虫対策が可能になります。

しかし、現時点で過度な期待を寄せるのは早いと私たちは考えます。今回公開された迎撃実績の対象は「蛾」でした。蛾は本来のターゲットである蚊に比べて体が大きく、飛行速度もはるかに遅い昆虫です。風が吹く自然環境で、不規則に飛び回る微小な蚊を捉え続けるには、センサーと姿勢制御の双方に極めて高いハードルが存在します。

また、3分という極めて短い飛行時間も運用の大きな制約になります。頻繁に充電ドックを行き来しながら広大な敷地を網羅できるのか、耐久性やコスト面も含めて、実験室の外で本物の蚊を捕らえられる実力が示されるまでは慎重に見守る必要がありそうです。

情報源 (1)

  1. [1]
    x.com(新しいタブで開きます)原文x.com

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