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オープンソースのAI作曲ソフト「Tonefold」登場、全音符をピアノロールで自由に編集可能

公開 拡散指数 48

オープンソースのAI音楽制作ソフト「Tonefold」がリリースされた。ClaudeやローカルのOllamaを使い、テキスト指示から和音やメロディなど11種類トラックを自動生成する。完成音源ではなくピアノロール上にノートとして書き込まれるため、1音単位での手動修正やMIDI書き出しが可能だ。

オープンソースのAI作曲ソフト「Tonefold」登場、全音符をピアノロールで自由に編集可能
画像:tonefold.vkfolio.com

Tonefoldは、テキストの指示からマルチトラックの楽曲を作成し、ノート単位で自由に手動編集できる無料かつオープンソースのデスクトップ作曲ツールだ。一般的なAI音楽生成ツールのように完成音源のオーディオファイルを一方的に書き出すのではなく、すべての音符をピアノロール上に配置してくれる。

仕組みは極めて実用的だ。AIに楽曲全体を一発生成させるのではなく、音楽理論と作曲の指示役に徹させ、出力結果をシンボリックなノートとして扱う。作りたい雰囲気や構成を伝えるだけで、コード進行、メロディ、ベース、ドラムをはじめ、パッド、アルペジオ、対旋律など全11種類のトラックを自動で組み立てる。各トラックにはベロシティやドラム専用の編集レーンも備わっている。

何ができるか

Tonefoldの最大の利点は、人間が主導権を握り続けられる点にある。例えばベースラインだけが気に入らない場合、気に入った和音トラックを固定したまま、ベースだけをAIに書き直させることが可能だ。すでに確定したパートの情報がコンテキストとして扱われ、次に追加されるパートの生成に反映される。

アプリにはGeneralUser GS音源を使用したGeneral MIDIシンセサイザーが内蔵されているため、外部の音源プラグインやDAWを起動しなくても即座に試聴できる。仕上がった楽曲は標準MIDIファイル、ステレオWAVミックス、トラック別のWAVパラデータとして自由に書き出し可能だ。

さらに「Producerモード」と呼ばれるユニークな機能も搭載されている。AIエージェントが調性やテンポ、楽曲構成、どのセクションのどのトラックを編集するかという計画書を提示し、ユーザーが承認ボタンを押さない限り実際のノート書き込みは行われない。

導入と動作環境

アプリ本体とオーディオエンジンはRustでネイティブに組まれており、生成、再生、編集、エクスポートの処理はすべて手元のマシン上で完結する。作曲を行うAI部分のみ小型のNode.jsサイドカーが担当し、Claude Code経由で自身のClaudeアカウントを使うか、ローカル環境のOllamaに接続して動かす。

Ollamaを利用すれば、外部ネットワークにデータを一切送信せず、API利用料もかけずに完全オフラインで作曲できる。また、普段使っているDAW内で作業したい人向けに、オプションでCLAPおよびVST3プラグインも用意されている(FL Studioで動作確認済み)。

ソフトはGPL-3.0ライセンスでオープンソース公開されており、生成した楽曲の著作権はユーザーに帰属する。macOS 11以降(Apple SiliconおよびIntel共通)とWindows 10/11に対応している。なおmacOS版は現時点でAppleの公証を取得していないため、初回起動時にはシステム設定のプライバシーとセキュリティから手動で許可する必要がある。

なぜ重要か

現在流行しているAI楽曲生成サービスの多くは、完成されたオーディオを出力するブラックボックス型だ。一聴した完成度は高いものの、特定のコードやフレーズだけを少し修正したいといったプロの現場の要求には応えられず、再生成のガチャを回すしかなかった。Tonefoldはその課題に真正面から切り込み、AIを作曲支援のMIDIシーケンサーとして再定義している。

音楽制作者にとっては、AIを音源生成器ではなくアイデア出しの相棒として制作フローに組み込める点が非常に扱いやすい。作曲の骨組みを素早く作りたいクリエイターや、ゲーム用のBGM素材を自前で用意したい開発者は、試してみる価値が十分にある。

情報源 (1)

  1. [1]
    tonefold.vkfolio.com(新しいタブで開きます)原文tonefold.vkfolio.com

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