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TikTok、アプリ内AIチャットボット「Tako」をテスト中

公開 拡散指数 33

TikTokはフィリピンなどの一部市場でAIチャットボット「Tako」の試験提供を行っていると認めた。画面右側のボタンから起動し、視聴中の動画に関する質問やおすすめ動画の検索が可能。従来の検索窓に頼らない新しいコンテンツ発見手法として注目されるが、現時点では実験的機能と位置付けられている。

動画を眺めながら、気になったことをその場でAIに質問できるようになったらどうなるでしょうか。

TikTokはアプリ内で利用できるAIチャットボット「Tako」の試験運用を開始したことを認めました。アプリ分析企業のWatchful.aiが発見したもので、現在はフィリピンなど一部の市場において、未成年を除く一般ユーザーを対象に限定テストが行われています。米国のiOS環境でもテストが確認されたとの指摘がありましたが、TikTok側は現在、米国での一般公開テストは実施していないと説明しています。

動画の右側に常駐するナビゲーター

テスト版のUIでは、Takoのアイコンは画面右側、クリエイターのプロフィールアイコンの上、いいねやコメントボタンの並びに配置されています。タップすると対話画面が開き、自然な言葉でチャットできます。

主な役割は二つあります。一つは視聴中コンテンツの深掘りです。たとえばチャールズ3世の戴冠式の動画を見ている際、Takoが「戴冠式の意義とは?」といった質問を候補として提案してくれます。

もう一つは新しい動画のレコメンドです。「面白いペットの動画が見たい」と打ち込めば、タイトルや投稿者名、サムネイル付きのリストが返され、タップするだけで対象の動画をすぐに再生できます。

技術面では、ByteDanceやTikTokの自社製AIではなく、外部のサードパーティ製AIを採用し、独自にカスタマイズしているとのことです。

初回起動時には、回答が不正確な場合があることや、医療・法務・財務などの専門的な助言として頼らないよう注意を促す免責事項が表示されます。安全性向上やサービス改善のために会話履歴は審査対象となりますが、Snapの「My AI」と同様にユーザー自身でチャット履歴を手動削除できる仕組みも用意されています。

なぜ重要か

私たちは、独立したチャットアプリを作るのではなく、若者が最も時間を費やしている縦型動画の中に直接AIを組み込んだ点を賢いアプローチだと考えています。

ユーザー視点では、単に受動的に動画をスクロールするだけでなく、知りたい情報を対話形式で掘り起こせるようになります。検索窓にキーワードを何個も打ち込む手間が省けるのは大きなメリットです。ただし、会話内容がレビューされる点や個人情報の紐付けなど、プライバシー面の懸念は残るため、現段階で過信は禁物と言えます。

業界全体への影響としては、Googleの検索事業にとって直接的な脅威になり得ます。Google自身が認めている通り、Z世代の間では従来の検索エンジンではなくTikTokやInstagramを最初の検索窓として使う動きが広がっています。ここに使いやすい対話型AIが加われば、Googleの検索画面を開く機会はさらに減るはずです。

懸念されるのはデータ規制への対応です。TikTokは世界各地でデータ保護の観点から厳しい追及を受けています。外部のAIプロバイダーを使い、会話データを収集・確認する機能が、新たな規制リスクの火種になる可能性も否定できません。

情報源 (1)

  1. [1]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com

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