Synthesia 2.0が登場:スマホ自撮りでアバター作成、手振り対応の全身モデルも予告
Synthesiaは企業向け動画プラットフォーム「Synthesia 2.0」を発表しました。スタジオ撮影なしで、スマホやウェブカメラから手軽に自分のアバターや30言語以上の複製音声を作成可能です。年内には身振り手振りを交えて話す全身AIアバターの導入も予定されています。
日常生活では動画コンテンツが当たり前になった一方で、職場での情報共有はいまだに長文のテキストや延々と続くオンライン会議に依存しています。
AI動画生成を手がけるSynthesiaは、企業向けAI動画コミュニケーションプラットフォーム「Synthesia 2.0」を発表しました。動画の制作から配信までの全工程を再構築し、240種類以上のアバターと140以上の言語に対応しています。
ウェブカメラで手軽に作成できる自分自身のアバター
最大のアップデートの一つが、個人向けAIアバター機能の拡充です。
従来のようなスタジオでの高精細な撮影プランに加え、自宅のウェブカメラやスマートフォンで撮影した映像からカスタムアバターを生成できるようになりました。リップシンクの精度が向上したほか、利用者の声をクローンして30以上の言語で話させることが可能です。
さらに同社は、年内公開予定の次世代全身アバターのプレビューも公開しました。世界中のスタジオで収録した数千人分のデータをもとに動画・音声基盤モデルを学習させており、手や指の自然なジェスチャーに対応するほか、骨格データを用いたアニメーション制御も可能になります。
社内ナレッジベースを一括で動画化
制作支援ツールも大幅に強化されました。
新登場の「AI Screen Recorder」は、PC画面の録画データをAIアバターが解説するプレゼン動画へ瞬時に変換する機能です。
また「AI Video Assistant」は企業のフォントやロゴなどのブランド要素に対応し、社内のドキュメントやナレッジベース全体を読み込んで複数の動画をまとめて作成できるようになりました。安全性とガバナンスの面では、AIマネジメントシステム規格であるISO/IEC 42001の認証取得を進めているとしています。
なぜ重要か
社内研修の担当者やカスタマーサクセス部門にとって、マニュアルやオンボーディング資料の動画化にかかるコストを劇的に下げる実用的なアップデートです。台本を修正するだけで多言語動画を再生成できるため、ツールの仕様変更にも柔軟に対応できます。
ただし、手軽に作成できるウェブカメラアバターの自然さは向上しているものの、ブランド広告など感情表現が重視される用途では依然としてスタジオ撮影や実写に分があると考えられます。
私たちが注目すべきだと考えるのは、Synthesiaが単なるアバター生成ツールから、画面録画やナレッジ連携、セキュリティ認証を取り込んだ総合的な企業向け業務基盤へと舵を切った点です。非同期コミュニケーションを動画中心に変えるアプローチとして、非常に堅実な進化を遂げています。
情報源 (2)
- youtube.com(新しいタブで開きます)原文youtube.com
- synthesia.io(新しいタブで開きます)報道synthesia.io