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Suno、正規ライセンス学習の「v6」音楽モデルを発表 旧モデルを順次廃止へ

公開 拡散指数 55

米SunoはWarner MusicやBMGなどの正規ライセンス楽曲で学習した音楽生成AIモデル群「Suno v6」を発表した。著作権訴訟が相次ぐ中、従来モデルを廃止して移行を進める。プロンプトによる楽曲の部分編集や楽器の分離抽出に対応し、有料版のv6とv6-wild、全ユーザー向けのv6-miniを提供する。

Suno、正規ライセンス学習の「v6」音楽モデルを発表 旧モデルを順次廃止へ
画像:therundown.ai

裁判所に提出した文書でYouTube動画を無断学習していたことを認めた翌日、米Sunoは音楽業界に向けたまったく新しい回答を提示しました。

Sunoは新世代の音楽生成AIモデル群「Suno v6」を発表しました。従来の学習データを一新し、Warner Music GroupやBMG、Believeといった提携レーベルから正規ライセンスを受けた楽曲データのみを用いてゼロから開発したとしています。同社はこれまでの旧モデルを順次廃止する方針です。

累計調達額が8億1900万ドルを超える同社は、今回3つのバリエーションを用意しました。有料会員向けには、狙い通りの楽曲を作りやすい高精度なベースモデル「v6」と、偶発的なひらめきを促す実験的モデル「v6-wild」を提供します。無料ユーザー向けには動作が軽快な「v6-mini」を公開しましたが、こちらは生成ノイズがやや目立つ仕様です。

歌詞の1行修正や楽器の分離抽出に対応

制作面における最大の進化は、楽曲を部分的に編集できるようになった点です。これまでは歌詞のフレーズを少し直したいだけでも曲全体を作り直す必要がありましたが、v6ではチャット上で指示するだけで、特定の歌詞やギターのフレーズだけを差し替えられるようになりました。

さらに、生成したサンプルから特定の楽器トラックを分離して新たなビートを組んだり、別の楽曲のボーカルと伴奏をマッシュアップしたりすることも可能です。テキストだけでなく、画像や動画、音声を参照データとして読み込ませて作曲させる機能も備えています。

ジャンルの再現性は以前より格段に向上した一方、AI特有の不自然さは残っています。あえて音程を外した歌唱や不揃いなリズムを指示しても無視され、整いすぎた演奏になりがちで、ボーカルの高域には特有の耳障りなノイズが乗る傾向も確認されています。

なぜ重要か

Sunoが過去の資産を捨ててまで新モデルへの移行を決断したことは、無断スクレイピングに頼った生成AIの黎明期が終わったことを意味しています。本格的な商用サービスとして生き残るには、大手レーベルとの共存が不可欠になったといえます。

ユーザー視点では、部分修正やステム分離の実装によって、単なるガチャ感覚の生成ツールから実用的な制作ソフトへと一歩前進しました。一方で制限も強化されており、楽曲への電子透かし埋め込みに加え、Proプランで月20曲、Premierプランで月60曲というダウンロード上限が設けられ、これまでのような無制限の乱造は封じられつつあります。

ビジネスモデルの面では、パートナー企業への収益分配を開始したほか、アーティストの許諾を得てファンが公認リミックスを有料制作できる仕組みも準備されています。ただし、ソニーやユニバーサルとの訴訟は依然として続いており、すべての権利者を納得させられるエコシステムを築けるかはまだ不透明です。

情報源 (3)

  1. [1]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com
  2. [2]
    theverge.com(新しいタブで開きます)報道theverge.com
  3. [3]
    youtube.com(新しいタブで開きます)報道youtube.com

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