Solos、ChatGPT搭載のスマートグラス「AirGo Vision」発売 カメラ着脱でプライバシー配慮
SolosはChatGPTを搭載したマルチモーダルスマートグラス「AirGo Vision」を発売した。価格は299ドルから。カメラによる物体認識や翻訳に対応するほか、カメラ付きテンプルを取り外して普通の眼鏡フレームに交換できるプライバシー保護機構を備える。

視覚情報を処理できるAIアシスタントを搭載したスマートグラスを探そうとすると、これまでは実質的にMetaの「Ray-Ban Meta」一択という状況が続いていました。
その独占市場に切り込むべく、スマートアイウェアブランドのSolosがマルチモーダル対応の新型グラス「AirGo Vision」を発売しました。
カメラ付きテンプルを取り外せるモジュール構造
AirGo Visionはフレーム側面にカメラセンサーを搭載しており、周囲の環境や文脈を認識した問い合わせに対応します。同社によると、人や物、動作、テキストの識別が可能で、外国語の翻訳補助やハンズフリーの写真撮影にも対応します。
このモデルがユニークなのは、カメラを搭載したテンプル部分を取り外せる点です。
モジュール構造を採用しているため、撮影を行わない場所やプライバシー配慮が求められる環境では、通常のフレームに交換して物理的にカメラを排除できます。誤操作による撮影や周囲からの盗撮疑惑を根本から防げる設計です。
フレームは「Krypton 1」と「Krypton 2」の2スタイルが用意され、7色展開で度付きレンズにも対応します。価格は本体が299ドルで、通常フレームとカメラ付きフレームの両方が付属するセットは349ドルです。
複数AIの選択肢と「Always-On」機能
ソフトウェア面では、Metaのように自社モデルに囲い込むのではなく、オープンアーキテクチャ設計を採用しています。
標準でChatGPTを活用した音声アシスタントが組み込まれており、ハンズフリーでの対話が可能です。さらにAnthropicのClaudeやGoogleのGeminiといった複数のAIフレームワークにも対応するとしています。
バッテリー性能としては、1回の充電で最大2,500回のAI対話または画像撮影が可能とされています。また、連携アプリを閉じた状態でもAIが動作し続ける「Always-On」モードも新たに導入されました。
なぜ重要か
私たちが注目すべきだと考えるのは、AIの認識精度以上に、ハードウェア側でプライバシー対策を物理的に解決しようとした割り切りの良さです。
カメラ付きメガネの普及を阻んできた最大の要因は、周囲に与える監視への警戒感でした。小さなLEDランプの点灯だけでは他人の不信感を拭えませんが、カメラ部分ごと取り外せるのであれば、オフィスや病院などでも気兼ねなく装着し続けられます。
また、単一のAIに依存しないオープン姿勢も中小ハードウェアメーカーとして賢明な判断です。OpenAIだけでなくClaudeやGeminiを使い分けられる点は、特定エコシステムに縛られたくないビジネス層にとって魅力的です。
一方で、299ドルから349ドルという価格帯はRay-Ban Metaとほぼ同等です。ブランド力やファッション性で老舗アイウェアにどこまで対抗できるか、また着脱式パーツの耐久性がどれほど保たれるかが今後の普及の鍵になりそうです。
情報源 (1)
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