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靴の上から装着するAIシューズ「Moonwalkers」:歩行速度が3倍の時速11キロに

公開 拡散指数 31

報道によると、米Shift Roboticsが普段の靴に装着して歩行速度を最大250%(時速11km)引き上げる「Moonwalkers」を発売した。機械学習で10歩以内に利用者の歩容を学習し、実際に歩いている時だけ車輪が動く仕組み。現在は米国のみで1,399ドルで販売されている。

通勤電車に遅れそうなとき、電動キックボードは転倒が怖く、歩行は時間がかかりすぎる。そんな悩みを解決するユニークなプロダクトが登場しました。

米スタートアップのShift Roboticsが開発した「Moonwalkers」は、普段履いているスニーカーの上から装着するAI搭載の歩行ブースターです。装着すると歩行速度が最大250パーセント向上し、時速11キロ、つまり小走り程度のスピードで歩けるようになります。

今年TikTokに投稿された紹介動画は、すでに約2490万回再生されるなど世界中で大きな注目を集めています。

空港の「動く歩道」を靴底に

見た目はローラースケートに似ていますが、フリーホイール機能はなく、滑って転ぶ心配はありません。

内蔵された機械学習アルゴリズムが装着者の歩き方を分析し、10歩足らずでその人の歩行パターンに適応します。自分が足を前に踏み出したときだけ車輪が回転し、歩行を止めると電子ブレーキによって完全に停止します。

創業者のXunjie Zhang氏は、この感覚を「空港にある動く歩道」に例えています。早く歩けば車輪も速く回り、下り坂では自動的にスピードを抑える仕組みです。

階段の上り下りやバスに乗る際のモード変更もシンプルです。右足のかかとを上げて地面に下ろすとブレーキが作動して車輪がロックされます。再び歩行モードに戻すには、つま先を地面につけたまま右足のかかとを時計回りに回します。緊急時にはマグネット式のバックルですぐに外せる安全設計です。

5年の研究期間と1399ドルの壁

Zhang氏がこのアイデアを思いついたきっかけは、スクーターでの通勤中に事故に遭いかけたことでした。歩行は安全で環境に良いはずなのに、なぜ誰も歩かないのかと考えた結果、「遅くて非効率だからだ」という結論に至りました。

彼はカーネギーメロン大学ロボット研究所の技術者やシューズデザイナーらとともに5年をかけて開発を進め、2022年10月にKickstarterでクラウドファンディングを実施。約33万ドルを集めました。

15歳から60代以上までのテストでは、多くの被験者が10分から15分ほどでスムーズに歩けるようになったといいます。

ただし課題もあります。Moonwalkersは現在米国でのみ販売されており、価格は1399ドルとかなり高額です。SNS上では「高すぎるローラースケート」という冷ややかな声や、「自分の街のボロボロの歩道では使い物にならない」といった指摘も上がっています。

なぜ重要か

ラストワンマイルの移動手段といえば、電動スクーターや折りたたみ自転車が主流でした。しかし、これらは駐輪場所の確保や車道走行の危険といった問題を抱えています。

Shift Roboticsのユニークな点は、歩行という人間の基本動作を別の乗り物で置き換えるのではなく、AIと外骨格の技術で「歩行そのものを拡張した」点にあります。特別な技術を習得する必要がなく、15分程度で慣れる操作性の高さは大きな強みです。

一方で、現時点では一般ユーザーが日常使いするにはハードルが高いと私たちは考えています。1399ドルという価格設定に加え、段差やひび割れ、雨の多い道路環境に対してどこまで耐えられるかは未知数だからです。

それでも、ウェアラブルなロボティクス技術を一般消費者向けに落とし込んだ試みとしての意義は小さくありません。今後コストが下がり、舗装状態の悪い路面への適応力が向上すれば、大規模施設内の移動や徒歩通勤のあり方を大きく変える可能性があります。

情報源 (1)

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    euronews.com(新しいタブで開きます)原文euronews.com

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