本文へスキップ
IFAI

業界動向

企業のAI導入を左右する専門職「AIプロンプター」の役割

公開 拡散指数 31

Forbes Business CouncilにAIプロンプターの重要性を説く論考が掲載された。モデルの出力品質を左右するプロンプト設計を専任者が担い、各部門と連携して業務に組み込むことで、AIによる代替ではなく協業を促す。採用では読解速度や実技試験が鍵になるという。

企業のAI導入を左右する専門職「AIプロンプター」の役割
画像:forbes.com

ChatGPTなどの生成AIを導入したものの、期待通りの成果が出ず持て余している企業は少なくありません。原因の多くは技術そのものではなく、AIに対する「指示の出し方」にあります。

Tyler Barnett Public Relationsの創業者であるタイラー・バーネット氏は2月2日、米Forbesへの寄稿で、企業がAI導入を成功させる鍵として「AIプロンプター」という専門職の重要性を提唱しました。

業務とモデルの溝を埋める専門職

自身で「AIプロンプター」という言葉を作ったとするバーネット氏は、この役割を「AIシステムの応答を引き出すプロンプトの作成を担う専門家」と定義しています。

プロンプターの仕事は、単に文章を入力することにとどまりません。IT部門やデータサイエンス部門、現場の運用チームと連携し、既存の業務フローにAIをスムーズに組み込む役割を果たします。

適用範囲は多岐にわたります。カスタマーサービスでは顧客の意図を正確にくみ取る対話の設計、コンテンツ制作では読者に響く高品質な原稿の生成を支援します。さらに、医療分野での画像分析や創薬支援、金融での不正検知やリスク分析、製造業での予知保全や品質管理など、高度な専門領域でも導入を後押しできるとしています。

求められるスキルと採用のポイント

バーネット氏によると、優れたAIプロンプターには高い創造性や迅速な読解力、ChatGPTなどのツールを使いこなすスキルのほか、細部への注意力や高いコミュニケーション能力が求められます。

採用時には経歴だけでなく、具体的な実技テストを行うことが推奨されています。特定のシステム向けのプロンプトを実際に書かせたり、チャットボットの回答精度を調整させたりすることで、実践的な能力を判断できます。

また、自社の事業分野に対する業界理解があるかどうかも重要な評価基準となります。

なぜ重要か

生成AIへの投資が進む一方で、ツールを導入しても現場が使いこなせず形骸化するリスクは常に存在します。プロンプトの質が出力の質を左右する以上、指示設計の重要性を早くから言語化した点は注目に値します。

ビジネスパーソンにとっては、プロンプト作成スキルを磨くことが実務の効率化に直結します。ただし、これが独立した専門職として定着するかどうかは疑問が残ります。私たちは、将来的には専門職を置く形ではなく、PCスキルや検索スキルのように各社員が身につけるべき基礎知識へと溶け込んでいく可能性が高いと考えています。

情報源 (2)

  1. [1]
    forbes.com(新しいタブで開きます)原文forbes.com
  2. [2]

毎日のAIピックアップ