Replit、自然言語でモバイルアプリを開発・App Store 公開できる新機能を提供開始
Replit は自然言語の指示だけでフルスタックのモバイルアプリを作成できる新機能を発表した。Expo Go アプリで QR コードをスキャンすれば実機で即座にテストでき、App Store への提出も数クリックで完了するという。ネイティブ開発の知識がなくても誰でもアプリを公開できる環境を目指す。

AI を使って Web サイトを作るハードルは一気に下がりましたが、モバイルアプリの開発となると話は別でした。専門の開発言語を学び、重い開発環境をセットアップし、証明書や配信設定と格闘するプロセスは、専任エンジニアのいないチームにとって高すぎる壁でした。
Replit は自然言語の指示だけでモバイルアプリを作成・公開できる新機能「Mobile Apps」を提供開始しました。Replit Agent とチャットするだけで、本格的なモバイルアプリをそのまま形にできます。
QR コードを読み取るだけで実機テスト
従来のアプリ開発では、ネイティブ環境の構築やプロビジョニングプロファイルの管理に多くの時間が奪われていました。
今回の機能では、作りたいアプリの概要を言葉で伝えるだけで、AI がリアルタイムにコードを生成します。画面上にはプレビューが表示され、その場で動作確認が可能です。
特に実用的なのが実機でのテスト環境です。手元のスマートフォンで Expo Go アプリを立ち上げ、画面に表示された QR コードをスキャンするだけで、作成中のアプリが実機上で即座に立ち上がります。
完成したアプリは、Apple Developer アカウントさえ用意すれば、わずか 3 クリックで App Store に提出できる仕様になっています。Replit のデスクトップ版だけでなく、モバイルアプリ版からも作業を進められます。
データベースや決済も組み込めるフルスタック仕様
AI によるアプリ生成と聞くと、画面の見た目だけを真似たプロトタイプを想像しがちですが、Replit が提供するのはバックエンドまで含めたフルスタック環境です。
組み込みのデータベースとサーバーサイドの実行環境が用意されているため、ユーザーアカウントの管理やデータの保存、API 連携も難なくこなせます。
さらに決済や SMS 送信、認証機能といった外部コネクタのほか、AI アシスタント機能などをアプリ内に直接組み込むことも可能です。ミニゲームや業務効率化ツール、個人店舗のモバイルショップなど、実際にユーザーへ提供できる水準のアプリが構築できます。
なぜ重要か
私たちは、Replit が AI 開発の主戦場を Web ブラウザからモバイル端末へと本格的に広げた点に大きな価値があると考えています。
これまで登場した生成 AI ツールは Web 開発に偏りがちでしたが、一般の消費者が最も時間を費やし、決済を行っているのはスマートフォンのネイティブアプリです。ネイティブ開発の知識を持たない個人開発者や中小企業が、自前でアプリを直接公開できるルートが開かれた意味は小さくありません。
もちろん制約もあります。App Store で公開するには Apple の有料開発者アカウントが必要ですし、高度なグラフィック処理や端末固有のハードウェア機能を極限まで引き出す用途では、専門エンジニアによるネイティブ開発に軍配が上がります。
それでも、アイデアを検証したいクリエイターや、手軽に自社アプリを持ちたい小規模ビジネスにとって、数カ月かかっていた開発工程をわずか数分から数時間に短縮できるメリットは絶大です。
情報源 (1)
- blog.replit.com(新しいタブで開きます)原文blog.replit.com