オープンソース「REA」登場:リバースエンジニアリングを MCP 経由で AI エージェントに統合
リバースエンジニアリングを AI エージェントから呼び出せるオープンソースツール「REA」が公開された。ネイティブバイナリや Electron、APK などをローカル環境で解析し、推測ではなくアセンブリや呼び出し履歴などの証拠を添えて結果を提示する。

REA は、リバースエンジニアリング用の一連のツールを MCP(Model Context Protocol)経由で AI エージェントに接続するオープンソースプロジェクトです。
ソースコードのないアプリで気になる機能を見つけたとき、Claude Code や Cursor などのエージェントに調査を任せることができます。エージェントが内部の仕組みを調べ、証拠付きで説明し、プロジェクト向けの再実装コードまで作成してくれます。
何を解析できるか
単にバイナリの一部を渡して AI に推測させるアプローチとは異なり、REA は実用的な解析エンジンを幅広くカバーしています。
対象はネイティブバイナリ、JavaScript や Electron アプリ、.NET アセンブリ、Android APK、ファームウェア、EVM バイトコード、クラッシュログ、パケットキャプチャまで多岐にわたります。
JavaScript や Electron の静的解析ではネイティブエンジン不要でモジュール構成や IPC 境界を抽出できます。ネイティブバイナリの場合は、手元の Hopper、Ghidra、IDA、Kuna と連携し、アセンブリや逆コンパイルコード、シンボル、参照関係を取得します。
何より特徴的なのは「証拠駆動型」である点です。エージェントが出す結論には、実際のアセンブリ命令、呼び出しチェーン、文字列、スクリーンショットなどの具体的な証拠と分析の限界が必ず添えられます。
導入手順と必要環境
すべての解析はローカル環境で完結し、外部サービスにバイナリが送られることはありません。
Node.js(22系、24系、または26系)と npm があれば、端末で npx rea-agents setup を実行するだけでセットアップできます。Claude Code、Cursor、Gemini CLI、Codex などの設定に MCP サーバーとワークフローの指示が自動で追加されます。CLI として単体で使う場合は npm でグローバルインストールも可能です。
ネイティブ解析には Ghidra などの既存環境が必要になり、APK 解析には JADX と JDK を手動で用意する必要があります。
なぜ重要か
他社製ツールの内部構造を調べたいエンジニアや、 undocumented な挙動を解明したい開発者にとって、すぐに試す価値があるツールです。ディスアセンブラを行き来する膨大な手作業をエージェントに肩代わりさせられます。
AI のリバースエンジニアリングで最も危険なのはハルシネーションですが、REA はローカルツールの一次情報を証拠としてエージェントに強制的に握らせる設計を採っています。この割り切りが、実務で使えるツールとしての信頼性を高めています。
情報源 (1)
- github.com(新しいタブで開きます)原文github.com