RabbitがAndroidエージェントを公開:アプリ操作や設定変更をAIが代行
RabbitはAndroid端末とアプリを直接操作・制御できるAIエージェントの研究プレビューを公開しました。システム設定の変更からWhatsAppやGoogle Docsをまたぐ複数タスクまで自律的に実行できます。現在は初期の動作ループを示した段階で、今後さらなる速度や精度の改善を予定しています。

Rabbit は、Android アプリと端末を自律的に操作できる汎用 AI エージェントの技術プレビューを公開しました。
同社はクロスプラットフォームで動作する汎用エージェントの構築を掲げており、昨年 10 月に公開したブラウザ操作向け LAM playground に続く取り組みとなります。
設定変更からアプリをまたぐ操作まで
公開されたデモ動画では、システム設定の変更といった単一操作から、複数のアプリを連携させる多段階のタスクまでをエージェントが実行しています。
単一操作では、端末の設定画面を開いて特定アプリの通知設定を変更する様子が示されました。
また、AI が生成した詩を WhatsApp で送信したり、YouTube アプリ内で動画を検索して再生したりといった日常的なタスクもこなしています。
注目されるのは、複数のアプリをまたぐ複雑なワークフローです。
カクテルアプリから材料の情報を読み取り、Google Keep の買い物リストに自動で追加するタスクが実演されました。
さらに Google Keep に保存されたビジネスのアイデアをもとに、Google Docs で収益計画書を作成し、連絡先へ共有する一連の作業も自律して処理しています。
加えて、Google Play ストアからゲームアプリを検索してダウンロードし、そのまま起動してプレイするデモも行われました。
速度と認識精度の最適化が課題
Rabbit によると、今回の公開内容はエージェントが画面を見て操作を実行するコアループを示した段階にとどまります。
動作速度や認識スピード、モデルの判断力にはまだ多くの最適化の余地があるとしています。
同社は今後数週間で、処理速度や精度、インテリジェンスを大幅に改善していく予定であると説明しました。
さらに、今回の Android 向けエージェントは全体構想の一部にすぎず、近日中にクロスプラットフォームのマルチエージェントシステムに関する詳細も発表する方針です。
なぜ重要か
ユーザーにとって、スマホの面倒な反復作業を AI が丸ごと代行してくれる未来は魅力的ですが、現段階ですぐ実用に耐えるとは考えにくい状況です。整ったデモ動画とは異なり、日常の Android 環境には予期せぬポップアップや認証、アプリの UI 変更が常に存在します。誤送信や誤設定のリスクを考えると、まずは検証目的での見守りにとどめるのが賢明です。
業界全体で見れば、Rabbit は Google 自身が Gemini を通じて目指しているスマホネイティブの操作領域に真っ向から踏み込んだ形になります。
独自ハードウェアへの固執を緩め、ソフトウェアエージェントの完成度向上に舵を切った判断は妥当と言えます。しかし、OS の最深部にアクセスできるプラットフォーマーに対し、外部アプリとして画面認識とタップ操作を模倣する手法は、動作速度と安定性の両面で構造的な不利を抱えています。この壁をどう突破するかが今後の試金石となりそうです。
情報源 (2)
- rabbit.tech(新しいタブで開きます)原文rabbit.tech
- rabbit.tech(新しいタブで開きます)報道rabbit.tech