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『ロケットリーグ』にAIチート侵入、開発元Psyonixが対策を調査中

公開 拡散指数 38

Psyonixは『ロケットリーグ』のランクマッチで問題化しているAIチートへの対策を調査中だと認めました。強化学習ボット「Nexto」を悪用するプレイヤーが一部で確認されており、開発者側も悪用防止策を進めつつ、状況が収束するまで同水準のボット公開を控えるよう要請されています。

『ロケットリーグ』にAIチート侵入、開発元Psyonixが対策を調査中
画像:nme.com

ロケットリーグでランク戦をプレイしていたら、空中技は一切使えないのに、地上でのボールコントロールとフリックだけが超人的で、チャットで「自分は人間だ」と主張してくる相手に遭遇する。そんなホラーのような事態が現実になりました。

開発元のPsyonixは、ランクマッチに侵入しているAIチートへの対策を現在調査中であると認めました。機械学習と強化学習で鍛え上げられたボット「Nexto」を悪用するプレイヤーが一部存在し、深刻な不公平を生み出している状況です。

プロも困惑:飛べないのに地上戦は完璧

この問題が明るみに出たきっかけは、プロプレイヤーのGarrettGによる投稿でした。1930 MMRという最上位帯の対戦で、エアリアルは全くできないものの、完璧なフリックを繰り出し、チャットで人間を装う不気味な対戦相手に遭遇したと明かしました。

このNextoは、コミュニティが開発したオープンソース環境「RLGym」を用いて訓練されたAIです。メモリ改ざんなどの従来のチートとは異なり、数え切れない試行錯誤を通じてゲームの最適解を学習しています。

RLGymの開発者のひとりであるAech氏はRedditで、情熱とエンジニアリングの結晶がこのような形で悪用されたことに深く落胆していると語りました。現在、制作者側はボットの悪用防止策を進めており、Psyonix側からも状況が収束するまで高精度なボットの一般公開を控えるよう要請されているとのことです。ただしAech氏は、今後は悪意ある人物がNextoを超えるボットを独自に作る動機ができてしまったと警告しています。

なぜ重要か

従来のゲームチートは、メモリの数値を書き換えたり描画を乗っ取ったりするものが主流で、アンチチート側も挙動の異常検知で対処できました。しかし、強化学習ボットは通常のコントローラー入力と同じ信号で操作を行うため、システム側から見ると腕の良いプレイヤーと区別がつきにくいという厄介な特徴があります。

プレイヤーにとっては、ランクマッチの公平性というゲームの根幹が揺らぐ事態です。特に相手がチャット機能まで使って人間を装うようになると、対戦相手に対する不信感がコミュニティ全体に広がってしまいます。

開発元がAI開発コミュニティに公開自粛を求めるのは初動対応として理解できますが、技術の手法自体が世に出ている以上、根本的な解決にはなりません。今後は「AIチートをAIで検知する」ような新しい行動分析型の防御策が不可欠になり、オンライン対戦ゲーム全体が新たな技術的軍備競争に突入したと言えます。

情報源 (1)

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    nme.com(新しいタブで開きます)原文nme.com

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