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元Humane技術者が開発、先回りして提案するAIアシスタント「Poppy」が登場

公開 拡散指数 35

元Humaneのエンジニアが手掛けるAIアシスタント「Poppy」が発表され、125万ドルのプレシード資金調達を公表した。カレンダーやメール、メッセージと連携し、予定の合間に散歩を促すなど先回りの提案を行う。クラウド利用時はデータ非保持を徹底し、将来的にはオンデバイス動作を目指している。

元Humane技術者が開発、先回りして提案するAIアシスタント「Poppy」が登場
画像:techcrunch.com

スマートフォンの画面は通知で溢れ、予定はカレンダー、待ち合わせ場所はチャット、友人の食事の好みはメッセージ履歴のどこかに埋もれています。情報が分散しすぎて、探すだけで疲れてしまうのが日常の光景です。

サンフランシスコのスタートアップ Second Nature Computing が公開した AI アシスタント「Poppy」は、この散らかったデジタル生活を 1 つにまとめようとしています。ユーザーが指示を出す前に、状況を先回りして提案するプロアクティブ設計が特徴です。

頼む前に気づいてくれるアシスタント

従来のチャット型 AI は、こちらが質問して初めて動く受け身のツールでした。Poppy はユーザーのカレンダー、メール、位置情報、メッセージを連携させ、生活全体の文脈を理解しようとします。

たとえばカレンダーに 30 分の空き時間があり、近くに公園がある場合、Poppy は次の予定の前に散歩してリフレッシュしないかと提案してきます。友人とブランチの約束を立てる際には、過去のメッセージで相手が話していた食べ物の好みを思い出して店を推薦してくれます。

サービス開始時点で、Apple や Google のカレンダー、Gmail、Outlook、iCloud、Apple Health、リマインダー、連絡先、WhatsApp、Uber、Instacart などに対応しています。フライトの遅延追跡や服薬リマインドもこなします。

開発者の Sai Kambampati 氏は、AI ハードウェア企業 Humane でソフトウェアエンジニアを務めていた人物です。コンピュータが状況を先回りして人間のニーズを察知するアンビエントコンピューティングの実現を掲げています。

iMessage 連携の危うさとプライバシーの壁

生活のすべてを把握させようとすれば、当然ながらプラットフォームの制約とプライバシーの問題に直面します。

Poppy は iMessage の読み取りにも対応していますが、これは Mac アプリを経由してデータを吸い上げる形をとっています。Apple はサードパーティによるメッセージアクセスを厳しく制限しているため、この手法は規約変更によって突然使えなくなるリスクを孕んでいます。

プライバシー対策として、同社はデータベースの暗号化と、クラウド LLM を利用する際のデータ非保持ポリシーを掲げています。しかし、プライベートな会話や位置情報をクラウドへ送ることに抵抗を感じる人は少なくありません。

Kambampati 氏は今後 2 年から 3 年でデバイスの性能が向上し、モデルが小型化すれば、外部サーバーを一切介さず端末内だけで処理を完結させたいと話しています。チームは現在 4 人で、Kindred Ventures 主導のプレシードラウンドで 125 万ドルを調達しています。DeepMind の Logan Kilpatrick 氏も個人投資家として参加しました。

なぜ重要か

私たちは、AI アシスタントの本質が単なるテキスト生成から状況判断へとシフトしている点に注目しています。アプリを切り替えて情報を探す手間を解消してくれるなら、多忙なビジネスパーソンや予定管理が苦手な人にとって試す価値は十分あります。

ただし、その対価として位置情報からメッセージ履歴まで明け渡す必要があり、プライバシー面のハードルは決して低くありません。現時点でクラウドを介している以上、慎重になるユーザーも多いはずです。

業界全体で見れば、最大の脅威は Apple や Google です。OS の基礎レイヤーを持つ両社は、裏技的なアプリを使わずともシステム内部のデータを安全に扱えます。大手自身が同様の先回り型 AI を OS 標準機能として完成させたとき、サードパーティがどう生き残るのかが今後の焦点になるはずです。

情報源 (1)

  1. [1]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com

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